はてなのデザイナーがお薦めするデザイン関連書籍7冊

photo by Abee5

こんにちは、はてなデザインチームのid:murata_sです。

人の家にあがったらやっぱり最初に本棚をみてしまいますね。どんな本読んでるんだろう? 何に興味があるのかな? 気になります。本選びには、その人の個性がすっごく出てきますね。

やっぱり気になるデザインの本

はてなのデザイナーは、普段ウェブのデザインをしていますが、ちょっと道端で話をしたりすると、ウェブ以外のデザイン情報にも造詣が深いんです。あれやこれや何でも出てきます。良い本知ってそう! ぜひ聞きたい! ということで……

善は急げ、さっそくお気に入りのデザイン関連本を聞いてみました。いろいろ紹介したい人もいるようですが、今回は一人一冊です。

注:一見するとデザインとは関係のない本が並んでいるようにみえるかもしれませんが、いまデザイナーとして活躍している上で大きく影響を受けた本ということで選んでもらっています。

id:akawakami

丁寧で美しいデザインをされる id:akawakami さんがお薦めするのは……

伝統と今日のデザイン

伝統と今日のデザイン

  • 作者: 田中一光,田中一光デザイン室
  • 出版社/メーカー: トランスアート
  • 発売日: 1999/02/01
  • メディア: 単行本
  • クリック: 16回
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id:akawakamiさんからコメントを頂きました。

デザインが好きな人は見るべきだし、デザインが好きでない人もまた見るべきだと思います。

たしかにこれは見るべきですね!

田中一光のグラフィックは私も好きで、何度も展覧会に足を運んでいます。毎回、新しい発見があります。

id:chira_rhythm55

デザイナーからディレクターになった id:chira_rhythm55 さんの一冊は

Paradise kiss (1) (Feelコミックス)

Paradise kiss (1) (Feelコミックス)

  • デザイナーになりたいと思ったのは、矢沢あいのマンガ「ご近所物語」を読んででした。その後ミシンより近くにあったPCを触ってWebデザイナーの道へ進みましたが、その後にご近所物語の続編「Paradise kiss」に出会って、デザインや人生について考えさせられました。
  • また、デザイナー的視点で良いところは、プロのデザイナーと、デザイナーになりたい学生たちの視点が見れるところです。服飾デザイナーの話ですが、デザイン全般に共通することです。

デザイン全般に共通することっていうのが大事ですね。様々な分野や専門性はあるけれど、裏側では横糸でしっかり繋がっているということ、普段でも大事にしたいですね。

特別に、おすすめのセリフも教えてもらいました。

(学祭で完璧なものを作ろうとしたジョージに対して、プロのデザイナー実果子が言った一言)

既製服のデザイナー目指すんなら

あんまり完璧過ぎてもねぇ

もうひとつ。

(何を決めるにも人のせいにする紫に対して)

勉強しなきゃならないのは親が口うるさいせいで

勉強が手につかないのはおれが振り回すせいか

そこにおまえの意志はないわけ?

考えさせられます。

id:kyabana

デザイン経験豊富な頼れる id:kyabana さんからは!

GROOVISIONS MGR

GROOVISIONS MGR

100%ChocolateCafe.のVI、CI、リップスライムのCDやPVなど、グラフィックやモーショングラフィックを中心に多様な領域で活動するデザイン・スタジオ「グルーヴィジョンズ」の作品集。多岐にわたるデザインワークのなかに「パターン」と「遊び心」が散りばめられていて、参考になるしワクワクします。

グルービジョンズの作品集には納得です。ご本人からのコメントにもあるように、作品集を見てるだけでわくわくしますね。

id:swimy1113

独特な世界観で可愛いデザインをつくる id:swimy1113 さんのおすすめは、

デザインの輪郭

デザインの輪郭

学生時代に読んで、使うものをつくるということの魅力に惹かれるきっかけになった本です。

私もこの本読みました。姿勢を正して読みたい本ですね。ふつうとはなんだろう。生活とはなんだろう。人が「使う」とはなんだろう。一度は読みたい本です。

id:tanemu

繊細なデザイン言語を操る id:tanemu さんからのおすすめは

書くことについて (小学館文庫)

書くことについて (小学館文庫)

これは小説の作法について書かれた本ですが、「デザインそのもの」と思える考え方やアプローチが沢山紹介されていて、大きな影響を受けています。テキストを操るのもデザイナーの仕事ということで、この機会にいかがでしょうか。

なにかをつくる人には共感する部分が多い本となるのではないでしょうか。人生論としても読み替えることができそうな本書、ぜひ読んでみたい一冊です。

id:ueday

書体好きの id:ueday さんのおすすめ本は、

欧文書体―その背景と使い方 (新デザインガイド)

欧文書体―その背景と使い方 (新デザインガイド)

日本語の書体ならともかく、欧文書体の正しい使い方を知っているかと言われたらあまり自信がない…という方が多いと思います。この本は読みやすい文章と丁寧な解説で、なんとなく使ってしまいがちな欧文書体が一気に身近に感じられる実用書です。

欧文タイポグラフィの基礎を学ぶ最初の一冊としては非常に良い本ですね。厳格なルールに従って適切に文字を組むことはデザインの基礎ともいえます。各書体がつくられたときの時代背景を抑えておくと、デザインをつくるときにより一層の深みが増しますね。

id:murata_s

新人の id:murata_s からは

造形思考

造形思考

私の好きな作家、パウル・クレーの本を紹介します。上巻・下巻とかなりのボリュームがありますが面白く読めます。少々難解な部分もあるものの、途中には1924年の彼の展覧会で行われたという講演の内容が掲載されています。この部分は本書の中でもクレーの芸術に対する想いを理解しやすい部分です。クレーの自然に対する感覚はどことなく日本人的でもあります。

もっと知りたいデザイン関連書籍!

さて、7冊のおすすめ書籍を紹介しました。まだまだ足りない気がするほど、本の話題はいつまでしていても飽きません。読者のみなさまオススメのデザイン関連書籍があったら、ぜひコメント欄などからお知らせくださいね。

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