倭マン's BLOG

くだらない日々の日記書いてます。 たまにプログラミング関連の記事書いてます。 書いてます。

たかじんのそこまで言って委員会 2011年6月12日放送 『新エネルギープレゼン SHOW』 前編

原発してしまって委員会 日本を救うのはどれ? 新エネルギープレゼン SHOW


原発の安全性をアピールするためにつくられたプルトくん。


これに対抗(?)するために、キャラクターとともに新エネルギーを紹介。

◇ゲスト

自然エネルギーココが知りたい!


クリーンで無尽蔵 「自然エネルギー

自然エネルギー ココがスゴイ!

  1. 無尽蔵で唯一の永続エネルギー
  2. 海外では爆発的に普及
  3. これこそ第4の革命

パネラー 答え 期待できる or 期待できない
桂ざこば それぞれの短所・長所は? 期待できない
三宅久之 高コストエネルギーで電力料金高騰につながらないか? 期待できない
金美齢 設置条件・経費などどの程度改善できるか? 期待できる
村田晃嗣 それで足りるのか? 期待できる
岸博幸 何年で大幅なコストダウンが可能ですか? 期待できる
田嶋陽子 国の主導ではなく地方で作って売るシステム作りは可能? 期待できる
勝谷誠彦 成功体験はありますか? 期待できない
宮崎哲弥 将来、100%自然エネルギーでできるというが・・・ 期待できる

この番組では「自然エネルギー」となってますが、一般に「再生可能エネルギー」という言葉もよくつかわれますね。 よく考えると、この言葉ってどこから来たのか(wikipedia:再生可能エネルギー)。 かなり見当外れな命名と感じるのは拙者だけ?

プレゼンターの飯田哲也氏は、昔原発の世界にいた方で、そこに見切りをつけて自然エネルギーの分野に進まれたそう。 先見の明があったんですね(笑) もしくは、原発関連の人は全員が安全性に多少の不安は抱えていても、実際に見切りをつけて他分野に進む踏ん切りがつかないだけなのかな?

太陽光発電や風力発電は天候等によって発電できたりできなかったりして安定的な発電ができないというのが問題ですが、投資のリスク分散みたく相補的な発電方法を何か考えられないかねぇ。 台風くらいなら何かできそうだけど、家庭レベル止まりかな。 そういうのよりは、宇宙空間にソーラーパネル打ち上げるとか、蓄電技術を開発するとかの方が見込みあり?

三宅氏が「ソーラーパネルは10年後にパネル交換でその分のコストがかかる」と言ってましたが、それは、三宅氏が推してる「トリウム原発」も同じじゃん。

電力の安定供給は日本の精密技術にとって重要だそうだけど、こういうのって本当は供給側でなく需要側でなんとかすべきものなのでは? 交流の周波数 (60Hz / 50Hz) の違いは家電製品が吸収してるし、そもそも病院とかは停電に対しても自家発電で対応できるようになってるよね。 まぁ、企業や工場で電力を安定化させる装置をつけようとしたら設備投資が結構な額になるんで、経済にはよくなのかも知れないけど*1。 それにスマートグリッドが実現すればそんなことを考える

ところで、ざこば師匠の質問にあるように、自分で自分の短所が言えるってのは何気に重要ですね。 長所ばかり叫んでいると、東電や保安院の「原発は安全!」ってのと同じように聞こえちゃうからね。 この質問、他の4つのエネルギーについても聞きたいところ。

メタンハイドレートココが知りたい!


日本を資源大国に変える!! 「メタンハイドレート

メタンハイドレート ココがスゴイ!

  1. 170倍ものガスを含んだ「燃える氷」!!
  2. 日本はメタンハイドレート大国!!
  3. 魚群探知機でスグ見つかる!!

パネラー 答え 期待できる or 期待できない
桂ざこば どうやって発見された? 期待できる
三宅久之 10年前から聞いているが実用化できるのか? 期待できる
金美齢 なぜ今まで本気で着手していない? 期待できる
村田晃嗣 なぜ今ごろ話題になっているのか? 期待できる
岸博幸 採掘コストを本当に大幅に下げられるのか? 期待できる
田嶋陽子 取り出し方が問題と聞いていますが 期待できる
勝谷誠彦 コストと安全保障 期待できない
宮崎哲弥 なぜ今まで開発されなかったのか? 期待できる


メタンハイドレートとは?

メタンハイドレートの日本近海での埋蔵量


メタンハイドレート、日本近海には100年分ほどは埋蔵されているそうで。 ただ、海底から取り出すのがそれなりに大変で、その手法を研究開発中とのこと。 また、取り出して周りの環境に影響がないかも研究中。 というか、このメタンハイドレートがあるところで越前ガニがよく獲れるそうで、意外とこういうのが漁業利権とぶつかって障害になったりしそうで不安。 でも逆に考えれば、メタンを海底に送り込んでカニを寄せ集めたりできれば、漁獲量がアップも可能かも(笑)

いつかの『TV タックル』で、武田邦彦教授がメタンハイドレートに対して否定的な発言をしてたように記憶してるけど、なんでだったかなぁ。 というか、今日の委員会のテーマで武田教授がいないのはキャスト的におかしいでしょ!

とは言え、なんといっても日本の領海内にある資源ってのが強いですね。 それと天然ガスと同じ発電装置が使えるというのもいいところ。

「トリウム原発ココが知りたい!


暴走しない核!! 「トリウム原発

トリウム原発 ココがスゴイ!

  1. 原子力なのに「安全」!!
  2. 「核兵器にならない」!
  3. 小型トリウム溶融塩炉を作るべき!

パネラー 答え 期待できる or 期待できない
桂ざこば よくわかりません 期待できない
三宅久之 なぜ日本でトリウム原発開発の声が上がらないのか? 期待できる
金美齢 そんなにいいのならなぜ早く使わない? 期待できない
村田晃嗣 安全性は? 期待できる
岸博幸 既存の原発の技術者を活用できるのか? 期待できる
田嶋陽子 原発”は“原発”なんでしょ? 期待できない
勝谷誠彦 都会の真ん中や「一家に一台」できますか? 期待できる
宮崎哲弥 なぜ今まで開発されなかったのか? 期待できない

三宅氏イチオシのトリウム原発。 トリウムレアアースを作るときに生まれる“やっかいな”廃棄物*2で、そこからエネルギーを取り出せると、厄介者が一転して資源になる! また、炉にジルコニウムを使用していないので、今回の福島原発で起きたような水素爆発が起きないのだ! しかも放射性廃棄物は従来の原発の1000分の1程度しか出ないとか。


とは言っても、放射性廃棄物が出るのは出るので、それだけで既に日本では NG な感じが。 今の日本の放射能に対する反応を見ると(世界の反応も同じようなものだけど)、放射能の量が「1000分の1」とかどうとかではなくて、「あるかないか」、「0か100か」の2択になってしまっているので*3、どんなに発電効率がよくても、どんなに安全を説いても実現は不可能。 インドや中国はこの「トリウム原発」に注目してるらしいので、いっそそちらへ技術流出した方が世の役には立つんじゃないでしょうか。

とは言っても、原爆オトされたのにいつの間にか原発作りまくってる過去があるので、長期的に見ればそのうち原発がまた復活する可能性はそれなりにあるんじゃないでしょうか*4。 そのときのためにも(?)、原子力の研究開発は継続して欲しいですね。 放射性廃棄物の無能化方法なんかが見つかれば目っけ物。

つーか、SPring8 や KEK とかへの電力供給なら原発使ってもいいじゃねぇ? 結構エネルギー必要だろうし。 専門も近い人多いだろうし。

平和のエネルギー―トリウム原子力 ガンダムは“トリウム”の夢を見るか?

平和のエネルギー―トリウム原子力 ガンダムは“トリウム”の夢を見るか?


原発安全革命 (文春新書)

原発安全革命 (文春新書)

無駄に長くなりそうなので後編に続く・・・

*1:その投資額を上回る電気代の節約ができたりすれば考える余地はありかと。

*2:中国でのレアアース開発が安価なのは、こういった放射性廃棄物の処理を行っていないので作業員が被曝しまくってるって話があったね。

*3:勝谷氏は学生時代にテストで確率の問題が出ると常にこういう解答をしていたそうだけど。

*4:放射能に対するヒステリックな反応と、原爆の経験が全く未来につながってない感じから、何となく日本社会って「発達障害」なんじゃないかなぁ。 日本人の(個人的)気質と発達障害者のニューロンの性質って関連づけて研究すると、意外と何か関連が見つかるかも。