さてさて週末もあっと言う間に過ぎ去り、現実はすでに月曜日の朝。To-doリストを見ると出るのはため息ばかりなりけり。

そんな方のためにHuman Business WorksのCEOであるChris Broganがこれから始まる一週間を生産的に過ごすためのレシピを紹介してくれています。レシピといっても、調理をするわけではありませんので、誰でもできますよ!

Chris Brogan氏は、ビジネスデザイン会社(職場環境を改善し、プロフェッショナルの仕事を気持ちよく行えるようにするためのツールやアイデアを出版物やメディアを通じて提供する会社です)であるHuman Business WorksのCEO/代表取締役です。New York TimesのベストセラーImpact Equationの著者の一人であり、人気の高いキーノート(基調講演)登壇者の一人です。Jacqueline Carly氏と共にD3one3というバンドでも活動中。

目の前に積み重なって行く仕事の山をこなさなくてはならない我々にとってGetting Things Doneのような本は大変参考になります。どれだけ仕事量が増えようとも、結局のところ自分の敵は常に自分自身であることも多いのです。

自分のチャンスを潰しているのは自分自身である

それではまず脳の機能性を最大限に引き出すための要素とはどのようなものでしょうか?

  • 充分な睡眠(昨日何時間眠りましたか?)
  • 明快な頭脳(メールチェックやテキスト送信、ソーシャルネットワークを見るためにどのくらいにスピードで携帯に手を伸ばしましたか?)
  • 適度な朝食(起床後、一時間以上何も食べない方の数は実はかなり多いのです。)
  • 明確なオペレーションインストラクション一式(今月、今週、今日の時間配分をうまく決めるためのテンプレートがありますか?)

ブログやSNSを深夜まで見てしまい、眠りにつくのがすっかり遅くなってしまった次の朝、あなたはすぐに携帯に手を伸ばし、上司や顧客、家族や恋人などからのメールを読み、超特急でシャワーを浴び着替え、ドアを飛び出し、近所のコンビニでコーヒーとパンを買い、ようやく働ける状況に身を置いたところで、仕事を始めようとする。そんな毎日をもしもあなたが送っていて、この状況をなんとか打破しなくてはならない、と感じているのであれば、新たな生活ペースを手に入れることは実は難しくありません。難しくはないのですが、少しの決断力と行動力が成功の鍵となってきます。

生産性向上のためのレシピ

これから7日間の間、可能な限り下記の通り過ごしてみてください。数日やって休む、というのでは意味がありません。効果が生まれるためには7日間連続で実施してみる必要があります

材料

  • 午後9時以降液晶画面を見ない、ラジオを聞かない決意
  • 起きてすぐ携帯を見ない決意
  • 起きてすぐニュースを見ない、ラジオを聞かない決意
  • 寝る直前に考えていることをメモするためのメモ帳
  • これを7日間続けるだけのモチベーション

レシピ

  1. 午後9時に牛乳、またはアーモンドミルク、または水をグラス一杯ほど飲んでください。(ナッツ類が少しあれば尚可。)
  2. 遅くとも午後10時には消灯、就寝
  3. 目覚ましは午前6時に設定。(スヌーズなし)
  4. 携帯やノートパソコン、タブレット、テレビ、ラジオには決して手を触れないこと
  5. 起きてすぐの5分〜10分は深呼吸することのみに費やす。(最初は5分でもキツいはずなので、少しずつ長くしていくと良いかと思います。)子どもがいたりなどの理由でこれを実行するのが辛い場合はトイレやクローゼットの中でやると良いでしょう。(本気で言ってます。)
  6. 起床後30分以内に軽い朝食を食べること。
  7. 時間がある方は15-20分のウォーキングまたはワークアウトを実施してください。朝の時間に取れるだけの時間だけで充分です。子どもを学校へ送って行く必要がある、というのも言ってみればワークアウトのようなものです。
  8. 今日どうしても終わらせたいタスクを3つ書き出します。または作業したいプロジェクト名を書き出します。すべてのタスクではなく、To-Doリストに書いてあることの全てではなく、3つだけ選ぶ、というのがポイントです。
  9. 3分間ほどメールをチェックし、炎上しているかのような急ぎの案件がないかどうかを確かめます。それ以上は見ないようにしてください。
  10. 職場に向かい仕事を開始します。それ以後は通常通り過ごしてください。

調理例

このチャレンジを実行することによってあなたは脳と精神に数多くの指示を送っています。

  • 休みを取ることによって、あなたは競争力そしてさらに強靭な意志の力を得ることができます。
  • 自己を明瞭化する時間を設けることにより、処理能力が向上します。
  • 他の人の生活から聞こえて来る雑音をしばしシャットアウトすることにより、自分の人生を自分の考えに基づいて選択することができるようになります。
  • 自分の上司や会社や顧客にとって大切なものが何かを知り、それを指針としてその日何をするか考えることができるようになります。
  • 呼吸または瞑想、そして運動をすることは、自分というシステムを活性化させるためには不可欠な要素である。
  • これらを踏まえて一日を過ごしてみれば、時間をより有効活用できるはずです。このレシピをぜひこのまま実行してみてください。生産性は確実にアップするはずです。

How to Get More Done--The Works | Chris Brogan

Chris Brogan (原文/訳:まいるす・ゑびす)