NTTデータは2012年11月19日、米ツイッターとの契約に基づくTwitterデータの提供サービスを12月上旬から始めると正式発表した。NTTデータは9月に、ツイッター社が提供するデータ取得用API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)「Firehose」を通じて取得・蓄積した日本語ツイートデータを利用できる契約を締結したと発表していた。今回NTTデータは、この契約に基づくサービスのラインナップと価格体系を明らかにした。

 12月上旬時点では、基本サービスメニューは「サンプルホース」「フィルターホース」の2種類を提供する。最も安価なフィルターホース(任意の検索キーワードでフィルタリングしたツイートを随時配信する)の価格は、月額料金15万円(初期費用別途)から。

 2013年2月以降には、「リアルタイムサーチ」「ヒストリカルサーチ」の基本サービス2種類と、オプションサービスとして「付加情報の付与」(ツイートデータに機械学習によって自動判別した年齢/性別/好評・不評などの「メタデータ」を付加して分析しやすくするオプション)を提供する。同じ時期から、分析ツールである「なずきのおと for Firehose」も提供する。

 NTTデータは、想定顧客として「サービス提供事業者」と「ユーザー企業」の2種類を挙げている。サービス提供事業者は、ソーシャルメディア関連のコンサルティング会社、リサーチ会社、テキストマイニングなどのツールベンダーで、自社のサービスにTwitterデータを組み合わせることで、より付加価値の高いサービスを提供できるようにする。

 ユーザー企業は、主に一般消費者向け製品のメーカー、小売・流通業、銀行などの金融機関、研究機関など。自社製品のマーケティングや商品開発、危機管理などに活用する用途を想定している。

[NTTデータの発表資料]