大相撲の元横綱日馬富士関から暴行被害を受けた十両貴ノ岩関の師匠の貴乃花親方(元横綱)が31日、東京都墨田区の両国国技館で行われた弟子の貴公俊の新十両会見に同席した。昨年11月に暴力事件が発覚してから、会見の場に出てくるのは初めて。
会見は昇進に関する質問に限定された。貴乃花親方は笑みを浮かべながら弟子の指導法などについて、一つ一つ、報道陣からの質問に答えた。
主な一問一答は次の通り。
--期待の若手がまた一人関取に
「相撲未経験で入門して、5年でよくあがれたなっていうのが第一印象。いつかは上がれるかなと。源治の弟が先に上がったが、それよりも地力をつけることが先だということで、本人も基本動作を徹底してやっておりましたので、今回上がれてとてもうれしい」
--質問に答える貴公俊関をうれしそうに見ていた
「入門してまだ5年だが、みなさんにこういう風に囲まれて会見するというのも初めてだと思うが、受け答えがしっかりしているなあって、われながら関心した」
--双子の弟子を見てきて
「双子だが、素質というのはまた、相撲の取り口を含めて違う。公俊の場合は本当にスタミナで相撲をとっていくタイプなので、時間をかけて上がりなさいといのは常々いってきたので」
--弟が先に上がり悔しい気持ちも
「それはもちろん、兄ですし悔しい思いもあったと思うが、本人も腐ることなく弟の源治とともに切磋琢磨してここまでやってきているというところだと思う」