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1台の自動車を複数で共同利用する「カーシェアリング」が普及する中、車を電話や仮眠のほか、子どもの夜泣きの避難、カラオケなどの場として活用する人が増えている。背景には、車を移動手段としてだけでなく、利便性の高い「空間」と捉えるようになった意識変化がある。【松本尚也】
残暑厳しい8月下旬、東京都立川市内の駐車場。中堅生命保険会社営業マンの田子洋光さん(32)は専用カードをかざして解錠した車内に乗り込み、得意先に電話をかけた。空調の利いた空間で商談が進む。
田子さんが利用したのはオリックス自動車のカーシェアサービス。徒歩での営業回り中、スマートフォンの専用アプリを使い、近くの駐車場で車両を予約した。料金は15分で200円。田子さんは「顧客の個人情報に関わる電話は外でかけづらいが車の中なら安心」と話す。営業先への移動に加え、パソコンのメール送信などにもサービスを活用するという。
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