学位請求論文口述審査での "Snake Fight" についてのFAQ 

 FAQ: The “Snake Fight” Portion of Your Thesis Defense - McSweeney’s Internet Tendency のざっくり和訳です。
 外国と日本、あるいは学部によっても仕組みは異なると思いますが、まあ細かいことはさておき、これから口述審査に立ち向かう候補生には参考になるでしょう。(え
 私も昔ヘビと戦ったよ!

Q ヘビを殺す必要はありますか?
A 大学の指針ではヘビを「打ち負かす」必要があることになっています。これにはいろいろなやり方があります。多くの学生はヘビと格闘することを選びますが、ヘビを混乱させて罠にかけるためのおとりや落とし穴を作る者もいますね。笛を演奏してヘビを寝かしつけ、窓の外に放り投げた学生もいました。

Q みんな同じヘビと戦うのですか?
A いいえ。キャンパスに飼われている多くのヘビのうちの一匹と戦うことになります。

Q ヘビは大きいですか?
A 様々な種類のヘビがいます。あなたの論文の質によって、どのヘビと戦うか決まります。内容が優れているほど、ヘビは小さくなります。

Q 私の指導教員がヘビを選ぶのですか?
A いいえ。指導教員は、ヘビを選ぶ役目の人に、あなたの論文の出来の良さを伝えるだけです。

Q もし、小さいけれど非常に強いヘビにあたったら、それは何を意味しますか?
A ヘビ選びは精密科学ではありません。ヘビの大きさは重要な目安です。実力は非常に強かったり、非常に弱かったりします。アジア原産、アフリカ原産、南米原産のものもいます。獲物を締め上げて丸呑みするヘビも、また、毒を使って眼つぶしをしたり麻痺させたりするヘビもいるでしょう。こういったヘビの性質については深読みすべきではありません。ただし、毒ヘビがあたったら、それは文献目録の体裁に何か問題があったということを意味することが多いですね。

Q いつ、どこでヘビと戦うのですか?学校にはそのための檻というか闘技場みたいなものがあるのですか?
A あなたの口述審査のために用意された部屋でヘビと戦います。だいたいの場合、質疑応答が終わってから戦いが始まります。しかし、ヘビは常に部屋のなかに潜んでいて、いつでも攻撃してきます。もし、ヘビの攻撃のタイミングが早かった場合は、できるだけ急いで撃退して、審査の続きに戻るべきです。

Q 悪い論文を書いて大きいヘビに勝った人と、良い論文を書いて小さいヘビに勝った人とでは同じ成績になりますか?
A はい。

Q ということは、論文を実際に仕上げなくてもヘビと戦ってよいのでは?
A 厳密にいえば、それはそうです。しかし、その場合、ヘビはとてつもなく大きくなります。とてつもなくね。

Q ヘビが私を殺すことはありますか?
A 実際にはそういうことはほとんどありません。でも、もし心配なら、良い論文を書いてください。

Q そもそもどうしてヘビと戦わなければいけないのですか?
A ヘビとの戦いは高等教育の古き良き伝統の一つです。卒業式に着る礼服と同様に、時代遅れでバカバカしいように見えるかもしれませんが、ヘビとの戦いは全ての権威ある大学の歴史と文化の重要な一部分なのです。修士以上の学位を持っているほとんど全ての人がヘビとの戦いを経験しています。ほんの数名挙げるだけですが、有名人でいえば、John Foster Dulles や Philip Roth や Doris Kearns Goodwin も少なくとも一匹のヘビを一回の戦いのうちに倒さなくてはならなかったのです。

Q このヘビ話ってただの比喩ですよね?(^^ ;)
A 言っとくけど、マジです。