仮想化でプリセールスしてるSEの一日

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8コア・12コアプロセッサで vSphere 4.1 を利用するには?

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Standard エディションでも vMotion が利用できるようになった vSphere 4.1 ですが、SKU ごとにプロセッサ (CPU) のコア数の制限があります。

vSphere Hypervisor(無償版)6 コアプロセッサまで
Essentials6 コアプロセッサまで
Essentials Plus6 コアプロセッサまで
Standard6 コアプロセッサまで
Advanced12 コアプロセッサまで
Enterprise6 コアプロセッサまで
Enterprise Plus12 コアプロセッサまで

VMware vSphere 4.1 のエディションの比較 (VMware社)


それに対し、既に出荷が始まっている AMD のメインストリーム向け最新プロセッサ Opteron 6100 シリーズは、1プロセッサあたり 8コア, 12コア だけのラインナップになります。つまり、原則的として AdvancedEnterprise+ しか利用できません。

したがって、下記のケースでは、とても残念なことに AMD の最新プロセッサは選択不可ということになります。

  • 安くなった Standard で vMotion をしたい
  • 無償の ESXi Hypervisor を使いたい
  • コストメリットの高い Essentials や Essentials+ を使いたい


一応、VMware 社はライセンスをプロセッサあたり2個購入すれば 8コア・12コアプロセッサでも Standard と Enterprise を利用することができるように、例外的に EULA を変更しました。
しかし、Standard, Enterprise を2個購入するくらいなら、普通に Advanced や Enterprise Plus を買った方が安く、プロセッサ課金でない ESXi 無償版 や Essentials/Essentials+ には適用されません。