ソニーは7月6日、同社が2011年に買収し、現在グループ会社で英国にあるHawk-Eye Innovationsのゴール判定技術がFIFA(国際サッカー連盟)に正式採用されたと発表した。

Hawk-Eyeは、競技場に設置した複数のカメラからボールの軌道を独自プログラムで瞬時に解析する技術を有しており、「判定オペレーションサービス」をテニスやクリケットなどのスポーツ大会主催者に提供してきた。サッカーの試合においては、ボールがゴールラインを通過した際、1秒以内に審判員の腕輪に暗号化された情報が伝達される。

Hawk-Eye Innovationsのゴール判定技術の仕組み

Hawk-Eyeはこの瞬時の判断に加えて映像リプレイも提供しており、システムによる判定の妥当性についても判明させる。

今回の決定に至るまでには、信頼度についても評価するための広範な試験が2011年より行われてきたほか、測量のためのインフラとコストの関係もサッカー協会において検証されてきた。また、FIFAによる試験では、Hawk-Eyeの判定技術がボールが見え難い状況においても、高い精度と信頼性で判定できることが実証されたという。