OCR系アプリや『Evernote』のようなサービスを使って、手書き入力をテキスト化するのはそこそこできるようになってきたけれど、音声はまだまだ実用的ではない...と思っているアナタ。実は、音声認識でもけっこう使えるレベルのアプリがすでにあるんです。しかも無料で。

その名も『Dragon Dictation』といって、日本ではドラゴンスピーチという製品で知られる、音声認識技術の老舗メーカーの技術が使われています。Googleの音声検索同様、サーバーのデータを使って解析・変換を行っているので、利用にはネットにつながっている必要がありますが、最初に自分の声を登録したり使い方を考える必要がなく、ボタンをタップしてしゃべるだけで、さくさくテキスト化してくれます

 

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コツはややゆっくりと、キーボードを入力する時に頭で考えていることを口にするようなスピードでしゃべること。できれば、iPhone付属のイヤホンを使うと、より認識度はアップするようです。ここまでの入力を実際にDragon Dictationでやってみたのが、上の画面です。

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もし変換がまちがっていても、その文字をタップすれば再変換できます。もしくは、削除してから画面下の左にタップすると出てくるキーボードや、再度音声認識し直して部分修正するといったことも可能です。句読点やカッコなどはしゃべるとマヌケなので、後から編集で付け加えるほうがいいでしょう。さらに長文であれば、Macのエディターにペーストした後でまとめて編集作業するほうがラクかもしれません。しかし、ここはあえて使い方に慣れるため、アプリ上での編集にこだわってみたいところ...。

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音声変換は連続してできるので、ある程度しゃべったら変換するを繰り返し、結果をメールしたりコピペでメモアプリへ保存しましょう。アプリを終了したり、最初の画面に戻るとデータは消えてしまうので、ご注意を。こまめに保存したいなら、メールを選んで送信せずに下書きとして保存しておいたり、『Pastbot』のような、コピーしたデータを自動保存してくれるアプリと組み合わせるといいのですが、このあたりの解説はまたの機会に。

(野々下裕子)