結城浩さんのメールマガジンのVol.305が2018/1/30に発行されました。
今週の「結城メルマガ」はこちらになります。今回は以下のような話題をお届け。
— 結城浩 (@hyuki) 2018年1月29日
・数学ガールの秘密ノートは中一で読めるか
・数学的思考力を鍛える
・数学を楽しむということ
・新規性のある研究をするには
・Nintendo Labo初公開映像の魅力https://t.co/puCYrBaVv1
今回の内容は、結城さんの『数学ガール』に込めた思いが随所に書かれていて、『数学ガール』シリーズのファンの1人として、とても興味深く読みました。
いくつかを引用してコメントしたいと思います。
いつか『数学ガール』を息子に読んでほしい
著者としての親御さんへのオススメの態度は、
うちの子は数学ガールが好きになるかもしれないな。
もう少し大きくなったら、チラッと見せてみようかな。
さりげなくその辺に置いておこうかな。のような感じですね。
うちには小学生の息子が2人います。
『数学ガール』シリーズは家族共用の本棚の手の届く場所に置いています。
いつの日か、自ら手に取ってパラパラとでも読んでもらえるとうれしいなと思っています。
算数は好きなようなので期待していますが、まぁ気長に待ちます。
ちなみに、自分が『数学ガール』(無印)を読んでいたときに、息子が興味を持ったようで話しかけてきたことがありました。
このとき、フィボナッチ数列の規則を教えたところ、長男が自力で第11項まで計算しました。
小学1年生でもちょっと背伸びした数学ができるんだなと感じました。
長男(小1)に「数学ガール」を見せてあげた。簡単な足し算で説明されていたフィボナッチ数列に興味を持ったようで、自分が教えながらだけど、長男が自力で第11項まで求めた。すごい!次男と2人で「フィボナッチ、フィボナッチ」って言ってる。 pic.twitter.com/HtQqEhlhm4
— 7931 (@wed7931) 2015年8月2日
学校での数学の単元はよくできているけど…
結城が「数学ガール」シリーズや「数学ガールの秘密ノート」 シリーズで注意している点の一つに、
単元の壁をできるだけ越える
という点があります。
これを読んで、「やっぱりそうか!」と思いました。
実は、『数学ガール』に取り上げられている数学の内容や分野を書き出してみようとしたことがあります。
しかし、最初の30ページくらいで挫折しました。
いろいろな分野が入り混じっていて、明確に分けるのが難しかったためです。
(自分がもう少し根気強ければ、できたかもしれませんが…)
小学校・中学校・高校の数学の単元構成は、とてもよくできていると思います。
具体的に言うと、
- 前の単元までに扱った内容を理解していれば、次の単元が理解できるようになっている。
- それまでの内容の復習をしながら、新しいことを学べるようになっている。
という印象です。
一方で、各単元が直線状に並んだ構成なので、「数学」というものが狭い分野だと思われがちかもしれません。
ですが、私が大学で数学を勉強した限り、そんなことはなくて、とても広いものだということがわかりました。
そして、小学校~高校までに学ぶ内容で十分理解できる数学もあります。
それを教えてくれているのが『数学ガール』シリーズだと思っています。
単元の横道にそれてみたり、2つの単元の共通部分を見てみたり、中学や高校の数学を少し背伸びをさせてみたり、いろいろな切り口で数学を見せてくれている印象です。
『数学ガール6』が楽しみ!
結城さんのツイートによると、『数学ガール6』の発行に向けて着々と作業が進んでいるようです。
『数学ガール6』本文を脱稿し、編集部にファイルを送りました。エピローグ、あとがき、参考文献が未完成なのと、本文の修正もまだまだありますが、まずは一段落。緊張を緩めないように注意しつつも、少しほっとしました。みなさんの応援に心から感謝します。引き続きがんばります。
— 結城浩 (@hyuki) 2018年1月30日
どのようなテーマなのか、今からとても楽しみです!