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Androidの技術者認定試験が11月29日から開始へ

Androidの組込みシステムへの普及・開発を促進する団体、一般社団法人Open Embedded Software Foundation((OESF)は17日、世界初となるAndroidの技術者向け認定試験を実施すると発表した。

試験は11月29日より開始となり、問題数は全70問。受験に必要な料金は15,000円で、合格者にはOESFから認定証が授与される。

とはいえ、そもそもこの試験は一体何なのだろうか? という疑問が多いと思う。背景から説明すると、OESFは現在のAndroid市場には、Androidへの各社・各人のスキルを測る指標がないことから、実績のある一部の企業へ関連業務が集中する状態が生じていると指摘している。この状況は業務が多数舞い込む企業にとっては先行メリットを享受できていることになり喜ばしいことだが、反面新規参入を図る他の企業にとっては厳しい状況を意味する。

しかし、だからといって新規参入企業のスキルを測る目安がない。

そこで技術者認定試験を導入しよう、という流れにあるようだ。OESFはAndroidが今やスマートフォンだけに留まらず、多種多様な機器へ搭載され始めたとも指摘している。この爆発的な広がりに、関連企業の技術者育成が追いついていないばかりか、スキルレベルを確認する手段もないとのことだ。これではせっかくの流れに乗ることのできる企業が限られてしまうため、認定試験を導入し、参入企業増加を促すことが目的になるようだ。

具体的にOESFの技術者認定試験では、「アプリケーション技術者認定試験」と「プラットフォーム技術者認定試験」が用意される。内容は名称から容易に想像できるだろう。OESFは、まずは「アプリケーション技術者認定試験ベーシック」から開始する。加えて、「技術スキル標準 for Android(ATSS)」を公開する。これは技術者のスキル測定をする項目を作成し、個人や企業が自らの能力を把握し、トレーニングプログラムを実施する際に活用できる項目を定義するものだ。

試験の概要は次の通り。
  • 受験対象者:一般
  • 試験問題数:70問(CBT方式 ※コンピュータによる受験)
  • 実施会場:プロメトリック試験会場(全国160箇所以上)
  • 試験開始:平成22年11月29日(月)から 
  • 試験料金:¥15,000 (+消費税)
  • 受験申込先:http://it.prometric-jp.com/testlist/android/index.html
  • 公式ホームページ:http://www.oesf.jp/ace/
【情報元、参考リンク】
OESF/告知ページ

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