鈴廣、「かまぼこ博物館」1・8倍に増床 体験しながら学ぶ
鈴廣かまぼこ(神奈川県小田原市)は22日、「かまぼこ博物館」(同)を増床オープンする。弾力のある食感や白さをどのように実現しているかなど、かまぼこに関する知識を体験しながら学べるスペースを増やし、子どもから大人まで楽しめるようにする。
博物館は従来、建物の1~2階だったが、使っていなかった3階を活用することで見学スペースを従来の1.8倍の約2800平方メートルに広げる。
新しい見学スペースのテーマは「食と科学」。きねを石臼の中で回しながら、かまぼこの弾力の仕組みを学べるほか、自身の映像に体内の画像を重ねて、かまぼこを食べるとどのように栄養が体に吸収されていくかを確認できる設備などを導入する。
体験しながら、かまぼこに関するさまざまな知識を学んでもらえるように工夫した。
このほか、あげかまや板わさの手作り教室を開く「かまぼこキッチンラボ」や、企画展や講演会などに活用できるスペースを設ける。
鈴木博晶社長は「かまぼこのことを深く知ってもらい、未来の消費者をつくりたい。20年、30年後のかまぼこ業界の下支えになれば」と話す。