富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(富士通SSL)は2011年4月18日、Ruby技術者の拡充計画を発表した。Rubyアソシエーションの支援を受け、2012年度末までに300名のRuby技術者の育成を目指す。Ruby技術者認定試験合格者には資格手当を支給する。

 RubyアソシエーションはRubyの普及促進などを目的とする組織で、まつもとゆきひろ氏が理事長を務める。Ruby技術者認定試験や、認定システムインテグレータ制度などを運営している。

 富士通SSLでは、モバイル機器管理システムで採用するなど、Rubyの活用を進めている(関連記事)。現在70人のRuby技術者がいるが、今後のRuby需要の増加に備えるため、今後2年間で4倍以上に増員する。

 技術者育成の施策としてRuby技術者認定試験の社内講座を拡充するほか、社内PaaSで個人学習用にRubyおよびRuby on Rails使用環境を提供、Rubyアソシエーションの講師によるRuby on Railsの社内研修を定期的に実施する。開発技術や事例発表などによる社内情報共有も促進する。また2011年6月までに「Rubyアソシエーション認定システムインテグレータ」の上位資格である「Gold」を取得する。

 Ruby技術者認定試験合格者への資格手当も支給する方針。Rubyアソシエーションによれば、現在日立ソリューションズやニフティ、永和システムマネジメントなど16社がRuby技術者認定試験の資格手当もしくは受験費用補助金などを給付している(Rubyアソシエーションの資格手当・受験費用補助金給付企業・団体リスト)。