首都大学東京、キャンパスの電力使用状況を公表-最大電力や目標値も

電力使用状況の公表を始めた首都大学東京南大沢キャンパス

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 首都大学東京は6月27日から、同大学南大沢キャンパス(八王子市南大沢)構内の電力使用状況をグラフで知らせるホームページを運用している。

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 同大学は東京都立大学、東京都立科学技術大学、東京都立保健科学大学、東京都立短期大学の4つの大学が統合し、2005年に開設。都内の八王子市南大沢、日野市旭が丘、荒川区東尾久、中央区晴海などにキャンパスを持つ。

 南大沢キャンパスでは、一般家庭約7000世帯分に当たる電力を使用。今夏の電力不足を見込んで、「昨年の最大使用電力の25%削減を目標にし、その実施計画を策定した」と同大学総務部施設課管理係の高橋さん。今回、教員や学生などにこの節電への取り組みを促すため、使用状況の公開に踏み切った。

 ホームページではキャンパス全体の受電電力を基にグラフを作成。「東京電力の取引メータからの信号を中央監視装置経由で取り入れ、そのデータをホームページに反映している」と高橋さん。昨年度の同日同曜日付近の1時間当たりの最大電力使用量から「目標電力量」も設定し、現在の状況と比較できるようにした。

 グラフは1時間ごとに更新。最大電力量と目標電力量、前年の実績値と当日の実績値のそれぞれを確認できる。「なるべくリアルタイムに近い状況が表示されるように努めた」。目標電力量を超えた場合にはグラフの色が変わるようになっており、「一般の人が見て理解しやすいグラフを作成した」とも。

 節電については全員が必ず取り組む「アクション1」から、最終段階として施設課が実施する「アクション5」まで段階を分けて設定。これらアクションをどの程度実施するか「レベル1」から「レベル4」に分けてプランを練っている。

 具体的な節電の方法としては、照明の削減、扇風機の利用、冷房時の室温を28度未満にならないようにするなどを挙げており、「当日の電力の使用状況により空調の一時停止、実験の実施日時の変更、稼働機器の抑制等も実施する」と高橋さん。「使用電力が目標値を超えそうな場合には対策に積極的に取組んでいただくことを期待している」と話す。

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