<アーチェリー:世界選手権最終選考会>◇最終日◇10日◇静岡県掛川市・つま恋多目的広場

 アテネ五輪銀メダリストの山本博(48=日体大教)は北京に続き、ロンドン五輪出場も絶望的となった。世界選手権代表圏内の3位と7点差の6位でスタートしたが、最初の長距離90メートルで狙いが定まらず、最終日に進んだ12人中11番目の得点。これで「あきらめたくないものの、ほかの人のスコアと比べると奇跡的なものでもないとと、感じながらだった」。その後も巻き返すことはできず、計3734点の9位に終わった。

 夏の日本人最多となる6度目の五輪出場を目指していたが、現状は厳しくなった。アテネ五輪でともに日の丸を背負ったレスリングの浜口京子や卓球の福原愛、柔道の鈴木桂治らを引き合いに出して「浜口さんや福原、桂治ともう1度、一緒に五輪に行きたいと思っていたのだけど、自分自身がずっこけてしまった。残念です」と唇をかんだ。