写真●「Turbolinux Client 12.5」のデスクトップ画面
写真●「Turbolinux Client 12.5」のデスクトップ画面
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 ターボリナックスは2012年8月29日、パソコンにおけるデスクトップOSとしての利用に加え、組み込み機器や専用端末におけるベースシステムとしての利用も視野に入れたクライアント向け軽量Linuxディストリビューション「Turbolinux Client 12.5」(写真)を発売した。2008年8月29日に発売した「Turbolinux Client 2008」以来、4年ぶりの新版投入となる。

 価格は9765円で、代理店や同社オンラインショップを通じてパッケージを購入できる。ただし、パッケージ内にインストールメディアは入っておらず、専用サイトからインストール用DVDイメージをダウンロードして利用する形になる。なお、同社サイトでは商用アプリケーションなどを除いた「フリーダウンロード版」も提供しており、後からライセンスを購入して登録することで製品版として利用可能だ。

 Linuxカーネルは「3.1」を採用。その他の主要OSコンポーネントとして「glibc 2.7」や「X.org 7.3」「gcc 4.2」「RPM 4.4」などを搭載している。日本語環境向けには商用アプリケーションの「ATOK X3」および「リコーTrueTypeフォント」を収録。オープンソースのオフィススイート「LibreOffice」も標準で付属している。

 OS自体のライセンスは「永年ライセンス」となっており、毎年の更新料金などは発生しない。OSのアップデートに関しては、発売日から3年間分のアップデート権が付属しており、2015年8月までの通常メンテナンス期間中にリリースしたアップデートパッケージについては無償で利用できる。それ以降についても、2019年8月までの7年間はセキュリティアップデートパッケージの提供を継続するとしている。