Javaの最新動向を説明 日本オラクル

先月に開催されたイベント「JavaOne」を受けて、日本オラクルがJavaに関する最新トレンドなどを紹介した。

» 2012年11月13日 19時09分 公開
[ITmedia]

 日本オラクルは11月13日、Javaの最新トレンドなどに関する記者説明会を開催した。

日本オラクル Fusion Middleware事業統括本部 ビジネス推進本部 シニアマネジャーの伊藤敬氏 日本オラクル Fusion Middleware事業統括本部 ビジネス推進本部 シニアマネジャーの伊藤敬氏

 先月に米国で行われたOracleの年次カンファレンス「JavaOne」において、Javaへの具体的な注力内容が発表された。今後のJavaのキーポイントとして、日本オラクル Fusion Middleware事業統括本部 ビジネス推進本部 シニアマネジャーの伊藤敬氏は「プラットフォームの完全性を志向」「先進性の導入とイノベーションの推進」「開発生産性の向上」「オープンで透明性の高い進化」「コミュニティーの協力、連携をさらに強化」「品質とセキュリティの向上」という6点を挙げた。例えば、オープンかつ透明性については、Javaの管理団体であるJava Community Process(JCP)が独立し、仕様の決定などについてこれからもリーダーシップをとっていくという。

 2013年夏ごろにリリースを予定するJavaの次期版「Java Standard Edition(SE) 8」も紹介。新機能の特徴として、JavaScriptエンジンである「Nashorn」をOpenJDK(Java開発キットのオープンソースプロジェクト)で公開するほか、コアコレクションAPI向けの並列処理、JVM(Java仮想マシン)の機能拡張、PermGen制約の撤去などを行う。

 Java Enterprise Edition(EE)については、最新版「Java EE 7」を2013年春ごろに提供開始する予定だ。同バージョンではクラウドに対応せず、HTML5と開発生産性の向上に注力する。その次のバージョンとなる「Java EE 8」では、クラウドアーキテクチャの提供や、モジュール化対応への継続的な投資を行うとした。

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