hnwの日記

日付と時刻の豆知識 (1)暦と地球の運行

WEB+DB PRESSに連載中の「PHP転ばぬ先の杖」も次で5回目です。表紙にも載せて頂きましたが、次号Vol.60では「日付と時刻」をテーマに書きました。12月23日発売予定だそうですので、よろしくお願いします。


ところで、今回の原稿のために調べたものの、雑誌記事には反映できなかった内容がいくつかありました。いわばボツ原稿のようなものですね。せっかくですので、これを何回かに分けて紹介します。1回目は暦に関する話題です。


小さい頃、僕は春分の日秋分の日の日付が毎年違うのが不思議でした。今説明するとしたら、「地球の公転周期はピッタリ365日ではないため、地球は1年後の同じ日付に同じ位置にないから」ということになるでしょうか。地球の公転周期はおよそ365.24日ですから、春分秋分といった天文的な位置は同じ日付には対応せず、毎年ズレが生じます。逆に言えば、このズレを補正する仕組みがうるう年なのです。


ところで、グレゴリオ暦のうるう年のルールって少し複雑ですよね。4と100と400とで割った余りを調べるなんて普通には思いつかないようなルールです。これにはどれくらい天文学的な根拠があるものなのでしょうか。以下はグレゴリオ暦と地球の運行との関係をグラフ化したものです。

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