2010年10月17日22時23分
菅改造内閣発足後、初の国政選挙となる衆院北海道5区(札幌市厚別区、江別市など)の補欠選挙(24日投開票)について、朝日新聞社は16、17日、電話調査を実施し、取材で得た情報とあわせて情勢を探った。自民前職の町村信孝氏がやや先行し、民主新顔の中前茂之氏=社民、国民新、新党大地推薦=が懸命に追っている。ただ、有権者の3割が投票態度を明らかにしておらず、終盤にかけて情勢が変わる可能性もある。
投票態度を明らかにした人について分析すると、町村氏は自民支持層をほぼ固めた。無党派層からも7割の支持を集め、民主支持層の2割も取り込んでいる。政権のパートナーだった公明支持層でも大半をまとめた。職業別では各層からまんべんなく支持を集めている。
一方、中前氏は民主支持層の7割以上を固めたものの、無党派層の支持は2割にとどまる。今回の補選は民主党の小林千代美氏が陣営の選挙違反事件などで辞職したことに伴うものだが、昨年の衆院選で小林氏に投票したと答えた人の2割強が町村氏に投票するとしており、やや苦しい情勢だ。
共産新顔の宮内聡氏と、幸福新顔の森山佳則氏らは勢いがなく、苦しい戦いだ。
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〈調査方法〉16、17の両日、コンピューターで無作為に作成した番号に調査員が電話をかける「朝日RDD」方式で、衆院北海道5区の有権者を対象に調査した。世帯用と判明した番号は1100件、有効回答は755人。回答率69%。