経団連会長「東電国有化、とんでもない勘違い」
「議決権3分の1以下が妥当」
経団連の米倉弘昌会長は13日午後の記者会見で、東京電力への公的資金注入の条件として枝野幸男経済産業相が「十分な議決権」と、少なくとも過半の議決権を求めていることについて「国有化というのはとんでもない勘違いをしている」と苦言を呈した。
政府による東電の経営権を巡っては「議決権を持った株式については拒否権を持つ程度、3分の1以下にとどめておくことが、過半数よりもいいのではないか」と指摘。そのうえで公的資金の注入は「優先株とか普通株とは違った種類株をつくって、注入額を増やしたり減らしたりしていけばいい」と語った。
また公的資金注入の際には「早く通常の企業に戻るということが一番重要なこと」と強調し、「国有化してちゃんとした経営になった企業は見たことがない」と述べた。〔日経QUICKニュース〕
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