小沢一郎さんの親派が運営する「自由報道協会」の会見で、読売新聞が政治資金報告書の虚偽記載について小沢さんに質問したが、小沢さんは話を逸らして回答を避けた。
さらに運営者の上杉さんらがルール違反などと読売新聞に詰め寄り、取材を妨害した。
「自由報道協会」の会見では、小沢さんに不利な質問は許されないのが通例。

小沢一郎民主党元代表・全国民​参加型記者会見 主催:自由報​道協会
(読売新聞の質問は35分ぐらいから)
「ルール破り」読売記者にフリージャーナリストら詰め寄る 小沢元代表会見で「場外乱闘」ニコニコニュース

読売新聞は小沢さんの政治資金団体「陸山会」の政治資金報告書が間違っていたことについて質問。
小沢さんは虚偽記載について脱税や収賄などの実質的犯罪を伴わない「形式犯」であれば修正で済まされてきた、罪を問われるのはおかしいと珍妙な自説を述べた。
司会に質問を遮られながら、読売新聞は有価証券報告書の虚偽記載(これも形式犯)はどうなのかと再び質問したが、小沢さんは「わかりません」と逃げた。

形式犯とは実質的な被害を伴わない犯罪行為のこと。
小沢さんが主張しているのは、いわば「事故を起こさなければ、東名を時速300kmで走っていい」と言っているのと同じ。
有価証券報告書の虚偽記載をめぐっては、西武の堤会長が有罪判決を受けたり、読売新聞が監理ポスト行きになったり、ライブドアの堀江さんが実刑を受けるなどしている。