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今晩BS1でドキュメンタリー「ボスの“現場潜入”」

イギリスでトレーラーハウス形式のホテルを経営している会社の若い重役が、身分を隠して新入社員として潜入、自社サービスの現場を観察に行く。ふだんは背広を着て、きれいなオフィスで経営の仕事をしている人が、泥くさい現場に入ってみるとたくさんの問題に気づくという話。原題は「Undercover Boss」。潜入捜査官undercover copにかけている。本放送のとき見て、なかなか面白く引き込まれた。

現場スタッフの中に、厨房で孤軍奮闘しているあるスタッフが出てくる。スタッフの人数が足りていないのは明らかだけれど補充はされず、ともかく目の前の注文をこなさなければならない。後片付けが終わるのは夜遅く。しかしそういう環境でも、このスタッフは決してくさらず、自分の仕事にしっかり責任感を持っていた。

番組の最後に、現場に潜入していたボスが身分を明かす場面がある。「君の担当している厨房は、残念ながらうまく回っていなかった」と実はボスだった新米の同僚に告げられて「弁解の余地はありません」と話す。こう言えるのがすばらしいと思った。そしてその仕事に対する真摯な姿勢はきちんと報われることになる。

会社も経営上の問題点を認識して従業員の待遇などを改善でき、みんなにとってよい方向へ進むのだった。

今週はこの「百聞は“体験”にしかず」シリーズが再放送される。たとえば:

食いしん坊がゆく! 〜汗と涙とツナ缶と〜(10月19日 火曜深夜[水曜午前]0:00〜0:50)
http://www.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/100817.html
「ファスト・フードやレトルト食品が大好きなイギリスの若者6人が、おなじみの食品であるツナ缶が生産されているインドネシアの現場を訪れ、作業を体験しながら『安くて便利』な食品がどのように作られているのか、その実態を目の当たりにする。」

NHK クローズアップ現代 電子書籍が「本」を変える

コンパクトによくまとまっていた感じ。

日本で以前出た電子書籍のなにがよくなかったのかの話で、電子書籍に求められることが3点挙げられていた。

  • コンテンツ:読みたいと思う本が供給されること
  • 流通:欲しい本をいつでも買えること
  • 端末:気持ちよく読める道具

端末だけ出して、コンテンツと流通がお粗末だったところへ、アメリカではこれらをきちんと揃えたビジネスが一気に立ち上がってきた、という話。

また電子書籍の利点も3つ挙げられた。

絶版本に再び光が
岩波アクティブ新書『病院で聞くことば辞典』(ASIN:4007000239)など、評判はよかったがレーベル自体がなくなって絶版になった本が電子化で蘇る余地が生まれた。(※いま調べてみたら、この本は改訂新版が出ていた:ASIN:400001949X。じゃあわざわざ旧版を電子化する必要はないような?)
埋もれた才能が開花する
ボイド・モリソン(Boyd Morrison)さんは趣味で書いたミステリをいくつかの版元へ送ったが色よい返事を得られなかった。そこでアマゾンDTPからKindle向けに出したところ口コミで評判が広がり、版元から逆に「出版したい」と声がかかった。今では110か国でモリソンさんの本が出ている。(→「The Ark」※Amazon.com
人とつながる新しい読み方
ソーシャルリーディングのしくみを説明、仲俣暁生がコメント。

最後のまとめで、こんな話になっていた。

「印刷本と電子本、どちらにもできること、できないことがある。電子本に紙の本が駆逐されることはないだろう。また電子本のおかげで今はできないような紙の本が出てくるかもしれない」。

なかなかいい感じだったんではないでしょうか。

電子ペーパー搭載の電子書籍端末「biblio Leaf SP02」 - ケータイ Watch

電子書籍専用端末となるため、通話やメール、EZwebなどには対応しない」というのは思い切ったなー。台湾のFoxconnとの共同開発。「前面の下部には小型のソーラーパネルが搭載されており、太陽光で内蔵バッテリーの充電が可能」というのも面白い。

「大きさは約198×130×9.6mmで、重さは約295.8g」(暫定)。6インチ電子ペーパーという点で同じKindle 3Gは約122×191ミリ、約247グラムなので、SP02のほうがひと回り大きいことになる。「対応フォーマットはXMDF/PDF/EPUBとなる予定だが、詳細は今後発表される」。おっ、シャープのXMDFに対応か。

Togetter - 「佐々木俊尚氏、東浩紀氏ら、Sony・凸版・KDDI・朝日新聞電子書籍連合の biblio Leaf SP02が、「禁則処理もできず、フォントも充実していない様子」の広報を知り、あきれる」

SP02の表示サンプル↓を見て、いろいろ残念がられている様子が丹念に拾われている。

文字簡、行間、フォント、禁則処理、すべてが残念な感じ。

[ITpro EXPO 2010]「コピーは1回20文字まで」---シャープが電子書籍ビュー「ガラパゴス」を展示:ITpro

タイトルの「電子書籍ビュー」は本文を読むと「電子書籍ビューア」のことのようだとわかる。というかすごい仕様だ。本当にコピーしようと思う人ならちょっと信じられないような手間をかけてでもコピーするだろうし、本当にコピーされたくないなら単にコピー不可にすればいいような気がする。GALAPAGOSらしくなってきました。

翌日追記

「コピーは20文字まで」というのは「辞書に渡す文字列としてコピーできるのが20文字まで」だったとのこと(→http://twitter.com/SharpGalapagos/status/27818715289)。記事はしれっと書き直されている。

hon.jp DayWatch - ビットウェイ、ライトノベル・文芸作品中心のiモード向け電子書籍販売サイト「Handyブックス」をオープン

「約8,000作品から販売をスタート」「auSoftbankケータイ上で運営している兄弟サイト「Handy ブックショップ」も『Handyブックス』に名称統一」とのこと。

hon.jp DayWatch - 豪Inventive Labs、Kindle上でも使えるWebブラウザ向けEPUB電子書籍ビューワ「Booki.sh」を公開

オープンソースJavaScript電子書籍ビューワ『Monocle』をベースに開発」「EPUB/Zhook形式に対応」。HTML5ベースで、対応ブラウザさえあればプラットフォームを選ばないのはいい。

モリサワ、電子書籍ソリューション「MCBook」Android版を11月リリース | クリエイティブ | マイコミジャーナル

iPadなどのタブレット販売、2014年には世界で2億台超――米Gartner予測 - ITmedia News

「タッチスクリーンを備え、iOSAndroid、WebOS、MeeGoなどの軽量なOSを搭載する板状の端末」を「メディアタブレット」と定義、「2010年の消費者向け販売台数は2950万台(…)2011年には前年比181%増の5480万台、2014年には2億800万台を超える」と予想。通信契約つきで安く売られていたネットブックがメディアタブレットに置き換わる、という話もあって、100円ネットブックは日本だけのビジネスモデルじゃないんだ。

電子書籍についての考察その10 公立図書館の役割はどう変わるか(上):松浦晋也「人と技術と情報の界面を探る」

「図書館と電子書籍を巡る課題は、大きく3つに分けられるのではないかと思う。資料収集と整理に主眼を置いた図書館と、学校など教育機関の図書館、そして地域住民への行政サービスの一環である図書館とにだ」。

そのうち地域の公立図書館は司書も雇わず、単に「地方自治体が地域住民に対して行う『タダで本が読めるサービス』となっている」

日本勢の電子書籍端末に「PC-98」化の懸念 世界を相手にしたハードウエアと言えるのか? JBpress(日本ビジネスプレス)

日本の電子書籍市場は、一世を風靡したものの「ガラパゴス」と化し、外来種の進出で滅んでいったPC-9801シリーズと同じ運命をたどるんじゃないだろうか、という話。普通です。

マンガのカタチはこれからどうなる? 紙への希望を失った漫画家『佐藤秀峰』連続インタビュー - ガジェット通信

「モノ」として所有しなくてもよい環境が整ってくると、わざわざ物理的に所有しなくてもとなってくる。音楽がすでにその方向でかなり進んでいて、本もそうなりつつある。

hon.jp DayWatch - 徳間メディアプラス、iPad向け電子書籍「水木しげる ゲゲゲの大放談 〜ゲゲゲの女房&ゲゲゲの娘〜」を230円で発売

いつもの「moviliboSTUDIO」採用事例です。『水木しげる ゲゲゲの大放談』(ASIN:4198629617)の一部を電子書籍化したもの。「ゲゲゲの女房」のファン向けですね。iPad専用で230円。

水木しげる ゲゲゲの大放談

水木しげる ゲゲゲの大放談

MdN、「電子書籍の作り方、売り方」PDF版を290円で先行発売 -INTERNET Watch

本の正式名称は『電子書籍の作り方、売り方 iPad/Kindle/PDF対応版』で、紙の本は1575円。「ダウンロードキャンペーンの期間は18日から25日10時まで」。10月22日に紙の本が出たらすぐチェックして、いい感じだと思ったら290円で買うのが一番お得かも。

電子書籍の作り方、売り方 iPad/Kindle/PDF対応版

電子書籍の作り方、売り方 iPad/Kindle/PDF対応版