三人寄れば文殊の知恵。複数の人間が集まって自由奔放にアイデアを出し合うブレインストーミング、略して「ブレスト」。アレックス・F・オズボーンによって考案された集団思考法で、1953年に発行した著書「Applied Imagination」の中で会議方式の名称として使用されました。

チームで生産性の高いアイデア創出を行うための会議手法と言われていますが、果たして本当にそうでしょうか

リチャード・ワイズマン著『その科学が成功を決める』によると、「実験の大半で、参加者が一人で考えるほうが集団で考えるより量も質も上という結果がでていた」そうです。自分で考える、考え尽くすというところから新しい発想が生まれ、「創造」が努力の代わりとなり次の行動へと繋がるのです。仕事などで強制召集をくらった人もいると思いますが、良いブレストをするのって、意外と難しいですよね。

オクラホマ大学のMichael Mumford教授も、フンって鼻で笑っています。ブレストのように、創造力を刺激することを目的とする一般的に用いられるテクニックの半分は効力を持たず、むしろマイナス効果と指摘し、市販の創造力トレーニングの大半に関しては、「garbage(ゴミ)」とばっさり一刀両断です。

創(キズ)を造ることが創造-アイデアの創出、具現化には、これまでの自らの殻を破ることによる "創"を伴います。もう自分を殻に閉じ込めるのはよせ!創造力を培うには、城山三郎氏曰く「頭にガツンと一撃」が必要。なら、クリエイティブ(笑)になるには、どうすりゃいいのさーって人のために、二ューズウィーク(Newsweek)誌は7つのポイントを挙げています

 

  1. かえって固まる事もあるので、"be creative(創造的であれ)"とけしかけないこと。
  2. 自分なりの適度なエクササイズを心がけること:

    有酸素運動を30分間行うと、運動の種類に関わらず認識力が良くなる。創造力も例外ではなく、促進効果は少なくとも2時間続く。かといって、めったに運動しない人がしゃかりきにエアロビクスに励んでも、疲れてメリットを打ち消すだけなのでご注意を。

  3. 中断/切替できること:プロジェクトを同時並行で進めてはならない。複数の案件を同時に抱えていても、煮詰まったら他の作業に切り替え、ひとつひとつ確実に終わらせていく方が結果的にうまくいく。マルチタスクよりタスクスイッチ推奨。
  4. テレビを見すぎないこと:毎日テレビの前で3時間過ごす子供は、遊びを通して自己効力感などを養う創造的な時間が3分の1減っているという米テキサス大学の研究結果も。よく考え、よく遊べ。
  5. 異文化を探求すること:ノースウエスタン大のアダム・ガリンスキー博士が行った実験によると、海外生活体験者は創造的な業務でのパフォーマンスが優れていると判明。柔軟な適応能力を身につけているとみられる。中国のスライドショーを見るだけでも創造力アップに効果的という実験結果も。
  6. 心からの熱意をもって最善をつくす。遊び半分で考えても成果は生まれない。創造的思考を奨励するには、本気で遊びに熱中した幼少期のように、パッション(情熱)にまず従うこと。
  7. 投書箱を厄介払いすること:提案箱、メールフォーム、社内サイト(イントラネット内)で型通りに意見や要望等を募っても、無駄無駄無駄ァァァ―――ッ!従業員の多くは、アイデアが官僚主義のブラックホールに吸い込まれていくと感じるだけだから。組織内革新をおこす引きがねになるどころか、創造性を抑え込み、揉み消すようなもの。

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Forget Brainstorming [Newsweek]

Kevin Purdy(原文/訳:kiki)