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2011年06月08日

ハタボー日記 「組合生かして漁民を殺す」

本日、宮城県漁連唐桑支所にて「養殖漁業者合同会議」が開催された。
多くの漁民が参加し、活発な意見が交わされた。

ワタクシも一漁民。
今後の方針等気になることが多い。
まず驚いたのは議案書の薄さ。
しかも事前には配布されず、当日に配布された。
つまり、何を話し合うかを漁民に対し、事前には知らせられなかったのだ。
ハタボー日記 「組合生かして漁民を殺す」


役員と組合職員が並ぶ。

会議は激しく難航。
役員(写真中央)から、
「漁場を持っていても生産性が低い生産者は廃業すべき。やる気がある生産者に漁場を与えて生産性を上げ、
赤字決済が続く組合を立て直すべき」。
との発言に、生産者が激怒。
「血も涙も無い」
「組合を生かして、漁民を殺すのか!」
「工業製品を作ってるんじゃない!自然相手の仕事なんだ!」
役員・組合に対しての厳しい意見が飛ぶ。
ちなみに、漁場には3割ほどの空きがあるらしい。
ハタボー日記 「組合生かして漁民を殺す」


参加した生産者は、もともとあまり自分の意見を言わない傾向が強い。
だが、この日は違った。
役員に対し、
「あんたの話を聞くと生産者としてのやる気が失せるっ!」
などなど、役員・組合に対しての反発が非常に大きかった。
ハタボー日記 「組合生かして漁民を殺す」



いま、組合の在り方が問われている。
今後、組合という組織は本当に必要なのだろうか。
生産者が在ってこその組合ではないのか?
役員・組合員の認識は「組合生かして漁民を殺す」。
録音した音声を聞けば聞くほど悲しい気持ちになる。

それにしても、議事録すら作られない会議はどうかと思う。




10年後、この海に何人の生産者が残っているのだろう。





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Posted by 森は海の恋人事務局ブログ at 20:39│Comments(0)徒然日誌
 
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