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Macで書類を切り換えるショートカット

WindowsからMacに乗り換えた人の記事を読んだ。こういう「Switchしました」系の記事は人気があり、それだけMacが気になる人が多い(でも実行する人はあまりいない)のだろうと思う。

これに以前から知りたかったショートカットが載っていて、へえーと思ったのだった。

同じアプリケーションで別々のウィンドウを行ったり来たりするのは、command+F1。

【保存版】WindowsからMacへ3日で完全移行して1年、TIPSや環境を再まとめ! : MacBank -Mac App Storeのおすすめアプリ-

そうなんだ! Windowsだと、アプリによるがたいてい[Ctrl]+[Tab]に割り当てられている操作で、Macでこれができたらいいなと思っていたのだった。

さっそく使ってみようと思って、はたと気がついた。[F1]キーはモニタの明るさ変更に割り当てられている。

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[F1]が押されたら[F1]が押されたものとして扱うようにするには、「キーボード」コントロールパネルで設定する。

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「F1、F2などのすべてのキーを標準のファンクションキーとして使用」にチェックを入れる。明るさ変更をしたいときは、[fn]+[F1]を押せばよい。

実はApple Keyboardのファンクションキーでは[F8]がiTunesの再生/停止とか、[F11]と[F12]が音量の変更だったりしてこれらもけっこうよく使う。でも[fn]併用をやめればこれらのファンクションキーはただ押すだけでExposéなどとして使えるようになるし、再生/停止や音量の変更はかなり「どっこいしょ」と押すものだから[fn]併用でもいいだろう。

ではいよいよ[command]+[F1]を押してみよう。おお、確かに書類が切り替わった。これは便利。

(ちなみに上の設定をせずに[command]+[F1]を押すと「[command]+[暗く]」が押されたものとして扱われ、マルチモニタ時にミラーリングするか別々の画面にするかが切り替わるという、かなりマニアックなショートカットとして機能した。これを変更する設定は見つけられなかった)

さて、書類を切り換えるショートカットはわかったけれど[command]+[F1]だと[F1]がちょっと遠い。[command]+[control]+[Tab]とかどうでしょう。これも「キーボード」コントロールパネルで変更する。

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「キーボードショートカット」タブの「キーボードと文字入力」にある「アプリケーションの次のウィンドウを操作する」というのがそれだった。右端のショートカットが表示されているところをダブルクリックして、変更したいキーを入力すればよい。

これでよし。

このコントロールパネルにあるほかの項目(「メニューバーを操作対象にする」など)がどこを指すかは、こちらの記事に詳しい。

Mac OSのバージョン違いでちょっと変更されたところもあるけれど、基本的には同じです。

WindowsMacはここが違う」といえば…

ところで、上の記事では「WindowsMacでは考え方がこう違う」という例がいくつか挙げられている。ここにぜひ、アクティブでないアプリケーションのウィンドウをクリックしたときの挙動も加えてほしいと思った。

Windowsだと非アクティブなウィンドウをクリックしたら、そのウィンドウが手前に出てくると同時に、ウィンドウのクリックされた場所をクリックしたものとして扱われる。でもMacだと、アクティブでないウィンドウをクリックした場合ウィンドウが手前に出てくるだけで、そのウィンドウのどこかをクリックしたいときは改めて目的の場所をクリックすることになる。

これもやはりWindowsMacの考え方の違いで、Windowsはウィンドウを手前にすると同時に目的の場所をクリックできることが便利だと言っている。一方Macは、ウィンドウを手前に出す際にウィンドウのどこをクリックするかを気にしなくてよいことが便利だと言っているのだった。

どちらが優れているということはあまりなくて(WindowsMacも自分のほうが優れていると言うだろうけど)、これはもう単純に考え方の違いなのだ。

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