コーヒー大好き人間にちょっといいニュースです。最近の研究によると、コーヒーを1日に何杯も飲む人は、致命的な前立腺ガンや悪性の乳ガンになるリスクが低いのだそうです。

Photo by Ahmed Rabea.

 米Lifehackerでは以前コーヒーと紅茶を比較したインフォグラフィック(英文記事)を紹介したことがありますが、その中にコーヒーを飲むことが、健康に良くも悪くも関連があるとありました。コーヒーと健康の関連性はとても複雑で、ハッキリとはわからないところもありますが、最近の2つの研究ではどちらも似たような結果が出ていました。

それは、コーヒーが直接的にガンを防ぐことはなくても、コーヒーを何杯も飲むこととガンのリスクが低くなることには強い関連性がみられるということです

国立癌研究所の冊子に載っていたガンの研究では、前立腺ガンは発病する人数が最も多く、48,000人もの男性がかかります。そのうち1日に1〜3杯のコーヒーを飲んでいた人は、前立腺ガンが致命的な腫瘍になるリスクが30%低く、1日に6杯以上コーヒーを飲んでいた人は、なんと60%もリスクが低かったのです

また、女性の乳ガンの研究機関である「Karolinksa Institutet」の研究によると、1日に5杯以上のコーヒーを飲む人は、被験者の年齢から考えても乳ガンになるリスクが全体で20%減少しました。いわゆるエストロゲン受容体陰性のとても進行の速い乳ガンにいたっては、57%とかなり大幅にリスクが減少しました。

だからといって、研究者がガン予防のためにコーヒーを何杯も飲みましょうと言っているわけではありませんのでご注意を。すでにコーヒー大好きで、放っておいても1日何杯もコーヒーを飲むという人であり、かつこの2つのガンにかかりやすい家系だという人は、この新しい研究の結果によって少し安心材料が増えるのではないでしょうか?

乳ガン研究の「WebMD」によると、少なくともコーヒーを大量に飲むことで乳ガンになるリスクは増えないということでした

繰り返しますが、くれぐれもコーヒーを飲んだら前立腺ガンや乳ガンにならなくなるというわけではありませんので、安心しすぎず早めの検診を心掛けてくださいね。

Does Coffee Cut Breast Cancer Risk? [WebMD] | Coffee Linked to Lower Risk of Fatal Prostate Cancer [CNN Health]

Melanie Pinola(原文/訳:的野裕子)