川崎市中原区の県立新城高校に隣接した市道で、4月15日に起きた陥没事故の現場写真が届いた。現場では当時、雨水貯留管を築くためのシールドトンネルの工事が行われており、市道が長さ40m、幅40m、深さ2mの規模で陥没した。

 1点目の写真は、道路陥没から1時間あまりが経過した午後5時ころ。右手が新城高校だ。2点目は現場を反対方向から見た様子。電柱は直立している。

午後5時ころの現場。右手が新城高校(写真:読者提供)
午後5時ころの現場。右手が新城高校(写真:読者提供)

現場を反対方向から見た様子。電柱は直立している(写真:読者提供)
現場を反対方向から見た様子。電柱は直立している(写真:読者提供)

 3点目は、陥没から1日たった16日の午後4時すぎの写真だ。電柱や建家が傾いているのがわかる。

陥没から1日たった16日の午後4時すぎ。電柱や建家が傾いているのがわかる(写真:読者提供)
陥没から1日たった16日の午後4時すぎ。電柱や建家が傾いているのがわかる(写真:読者提供)

 現場では、新城高校の前にたて坑を構築していた。当時は市道直下を約10m掘進したところでカッター面の前面に多数のれきが現れたので、シールド機での掘進をいったん中断。薬液注入で地盤を改良して矢板を打ち込み、地上から掘り下げてれきを取り除く作業をしていた。陥没は、この作業が終了し、矢板を外そうとしたときに起きたという。工事は、前田建設工業・東洋建設・藤木工業JVが担当していた。

<訂正>初出時に,共同企業体の名称に誤りがありました。正しくは前田建設工業・東洋建設・藤木工業JVです。お詫びして訂正いたします。