渋谷「電力館」が閉館-東電、福島第一原発事故受け改装再開断念

渋谷・ファイヤー通りで27年間営業を続けた「電力館」(外観)。7フロアで同社事業をPRしてきた

渋谷・ファイヤー通りで27年間営業を続けた「電力館」(外観)。7フロアで同社事業をPRしてきた

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 渋谷・神南の東京電力PR施設「電力館」(渋谷区神南)が5月31日、閉館した。

エントランスには閉館を知らせる貼り紙

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 同館は1984(昭和59)年、東京電力の総合PR拠点として渋谷・ファイヤー通り沿いの同社渋谷支社敷地内に開業。全7フロアの施設で「電力」をテーマにした常設展示やイベントなどで同社事業をPRしてきた。全館リニューアルに向け、昨年4月から段階的に改装を進め、今年3月20日にグランドオープンを予定していたが、東日本大震災の影響を受けオープンを延期。営業を再開することなく、今回の閉鎖が決まった。

 福島第一原子力発電所の事故を受け補償問題なども起きる中、本業となる電気事業以外の事業の見直しを図るため、PR事業全般の絞り込みの一環として営業続行を断念した。施設跡の今後利用などついては「白紙」という。

 同館屋上に設置している、空気中の放射線量を測定するモニタリングポストについては計測を続け、これまで通り同社ホームページで公開していく。

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