1章から3章までは映画「ザ・コーブ」の批判です.
この映画はイルカのフリッパーの調教師オバリー氏が案内役として登場する.
彼は,調教していたイルカが自殺したことをきっかけで
反捕鯨,反イルカ猟をするようになったとのことで,映画に出ている.
「ザ・コーブ」はイルカやクジラは賢くてかわいいので殺すのは残酷という事を伝える
映画であってその中で,太地町の追い込み漁が出てくる.
400年にも及ぶ歴史のある漁とのこと,WAZAの追い込み漁のイルカを使用しないという
話しでも最近話題になりました.
このオバリー氏のイルカの自殺から疑問を投げかける.
そもそもイルカは自殺するのか?→自然界の生き物は自殺はしない
(イルカは地磁気異常で浜に打ち上げはあるそうですが)
と最初からけちがつき,物事を一面からしか取り上げない
という手法で,撮影されているとの指摘があり,
アカデミー賞のドキュメンタリー部門をもらったのに
事実誤認の指摘を受けると,娯楽だからとかわす.
(ドキュメンタリーにも娯楽要素はあるものの,事実を基に作るのが大前提)
要するに,反捕鯨や反イルカ猟がお金になると言うこと.
太地町の人が言った,「賢いから食べてはいけないというなら,愚かなら何をしても良いという事になるか」
という言葉が心に残りました.
特におもしろかったのは,4章で,科学的な見地から捕鯨を見ると
ということで,クジラ,イルカも水産資源とみると,管理していくことが
重要,なぜならイルカやクジラが増えると,私たちが食べる
水産資源の割り当てが減ってしまうからです.
どういうことかというと,魚を永続的にとり続けるためには,
取れる水産資源の量は決まってしまう.その水産資源の量を
人間とほかの動物とで分配するしかないわけで,
クジラやイルカの数量を管理しないと人間の割り当ての
水産資源の量が減ってしまうという非常にわかりやすい論理
になっているそうで,国際捕鯨団体IWCの科学委員会では
常識となっているそうです.
それでも捕鯨できないのは科学ではなく政治で決まっているからなのだそうです.
確かに,政治で決めるべき中身もあると思いますが,水産資源などは
科学的な見地が必要になると思います.
そういう意味でも,この4章をもっと詳しくした,本が作られると良いかと思いましだ.
また,白人それ以外という観点で言うと,白人がルールを作る人で
それ以外がルールを守る人になっていると感じています.つまり日本人は
自らをルールを作る側に回らないと圧倒的に不利だと思います.

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白人はイルカを食べてもOKで日本人はNGの本当の理由 (講談社+α新書) 新書 – 2011/4/21
吉岡 逸夫
(著)
覚醒せよ日本人!
英国のすぐ北で大量の鯨を捕る正義とは!? シー・シェパードは何をしたか?
英国からわずか300キロ北、フェロー諸島の鯨イルカ漁を現地取材、太地町と徹底比較!!
日本は、世界に冠たる捕鯨文化を持っているのに、もっとプライドを持っていいのではないだろうか。白人たちの食文化は、陸上だけでほぼ完結している。多くの白人たちは、海洋の財産の貴重さに気づいていない。それは、日本が知らせていないからだ。今回の騒動にしても、ある面、太地町の人たちが主張しないから大きくなったともいえる。堂々としているほうが伝わる。それは、フェロー諸島の例を見てもわかる。彼らだって、反捕鯨団体から抗議を受けている。イルカ食が正当とされているわけではないが、主張することで攻撃から守っているのだ。世界のほとんどの国は自己主張の文化のなかにある。日本のような謙譲が美徳の国は少ない。
●白人のイルカ漁に反捕鯨団体は?
●「日本のテレビ局でこのDVDを」
●イルカは自殺するのか?
●「フリッパー」調教師の自作自演
●ヒトラーと同じ考えを持つ人たち
●シー・シェパードVS.太地町長
●イルカ漁と尖閣問題の共通点
●映画『ザ・コーヴ』の大虚構
●カナダは絶滅危惧種のイッカクを
●ベトナム戦争の枯れ葉剤隠蔽で
英国のすぐ北で大量の鯨を捕る正義とは!? シー・シェパードは何をしたか?
英国からわずか300キロ北、フェロー諸島の鯨イルカ漁を現地取材、太地町と徹底比較!!
日本は、世界に冠たる捕鯨文化を持っているのに、もっとプライドを持っていいのではないだろうか。白人たちの食文化は、陸上だけでほぼ完結している。多くの白人たちは、海洋の財産の貴重さに気づいていない。それは、日本が知らせていないからだ。今回の騒動にしても、ある面、太地町の人たちが主張しないから大きくなったともいえる。堂々としているほうが伝わる。それは、フェロー諸島の例を見てもわかる。彼らだって、反捕鯨団体から抗議を受けている。イルカ食が正当とされているわけではないが、主張することで攻撃から守っているのだ。世界のほとんどの国は自己主張の文化のなかにある。日本のような謙譲が美徳の国は少ない。
●白人のイルカ漁に反捕鯨団体は?
●「日本のテレビ局でこのDVDを」
●イルカは自殺するのか?
●「フリッパー」調教師の自作自演
●ヒトラーと同じ考えを持つ人たち
●シー・シェパードVS.太地町長
●イルカ漁と尖閣問題の共通点
●映画『ザ・コーヴ』の大虚構
●カナダは絶滅危惧種のイッカクを
●ベトナム戦争の枯れ葉剤隠蔽で
- 本の長さ248ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2011/4/21
- ISBN-104062727129
- ISBN-13978-4062727129
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2011/4/21)
- 発売日 : 2011/4/21
- 言語 : 日本語
- 新書 : 248ページ
- ISBN-10 : 4062727129
- ISBN-13 : 978-4062727129
- Amazon 売れ筋ランキング: - 958,727位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,100位講談社+α新書
- - 112,241位ノンフィクション (本)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2015年10月10日に日本でレビュー済み
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やや・・というかかなり偏見に満ちた書き方で・・せっかくいい取材とかしていらっしゃるのにもったいないなあと感じました。確かに「白人」は有色人種に差別意識を持っている方が多いのでしょうが、それに無理やりもっていこうとするところが強引かなと思いました。
2020年5月13日に日本でレビュー済み
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徹底した取材(顔出し取材など。。。)に感服しました。。。
イルカ・クジラ:反対以外にナイ、反対。。。経緯もハッキリと納得出来ました。。。
日本人なら、読んで・自分の頭で判断して欲しい。。。イイ本・に出合えました。。。
イルカ・クジラ:反対以外にナイ、反対。。。経緯もハッキリと納得出来ました。。。
日本人なら、読んで・自分の頭で判断して欲しい。。。イイ本・に出合えました。。。
2016年2月23日に日本でレビュー済み
反捕鯨団体との直接インタビューの内容が記載されているが、著者自身の知識不足もあり
捕鯨を守るという趣旨や反捕鯨団体の欺瞞を詰め切れていない。
漁師に黙っているだけではだめと言いつつも、有効な反証ができていない為
読んでいてフラストレーションがたまる。
「クジラは海の資源か神獣か」石川創の方が論理的に反証されていると思います。
興味のある方は探してみてください。
捕鯨を守るという趣旨や反捕鯨団体の欺瞞を詰め切れていない。
漁師に黙っているだけではだめと言いつつも、有効な反証ができていない為
読んでいてフラストレーションがたまる。
「クジラは海の資源か神獣か」石川創の方が論理的に反証されていると思います。
興味のある方は探してみてください。
2019年1月20日に日本でレビュー済み
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2018年末、日本のIWC脱退発表後、捕鯨関係のいくつかの書籍を手に取りました。本書は、書名が扇動的なので、最初は敬遠していました。しかし実際の内容は、捕鯨の現状と歴史、捕鯨反対運動、クジラの科学などを薄い新書の中にバランスよく取り上げており、とても良い本だと感じました。
特に第5章のフェロー諸島(デンマーク自治領)の人々が伝統のイルカ漁を大事にしている生活の紹介は、現地に取材したものであり、貴重な内容だと思いました。同島出身の人と結婚し、30年以上も島に住んでいる日本人がいたのには驚きました。
デンマークはEU加盟国ですが、フェロー諸島は自治領として、EUには加盟していません。捕鯨政策が異なることが加盟しない主な理由のようです。なお、デンマーク全体でも、共通通貨ユーロへの移行は、国民投票で何回も否決されています。国民のクローネへの愛着が強いようです。
本書の最終章の結論は、自己主張の文化に対しては・・・堂々としているほうが伝わる、ということでした。
特に第5章のフェロー諸島(デンマーク自治領)の人々が伝統のイルカ漁を大事にしている生活の紹介は、現地に取材したものであり、貴重な内容だと思いました。同島出身の人と結婚し、30年以上も島に住んでいる日本人がいたのには驚きました。
デンマークはEU加盟国ですが、フェロー諸島は自治領として、EUには加盟していません。捕鯨政策が異なることが加盟しない主な理由のようです。なお、デンマーク全体でも、共通通貨ユーロへの移行は、国民投票で何回も否決されています。国民のクローネへの愛着が強いようです。
本書の最終章の結論は、自己主張の文化に対しては・・・堂々としているほうが伝わる、ということでした。
2014年10月31日に日本でレビュー済み
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筆者の憤りは分からぬでもないが、ところどころ感情的で主観的な記述が目につく。もうちょっとクールに淡々と書いた方が説得力を増すのではないか。
現在、太地町と聞けば、すぐにイルカの追い込み漁が思い浮かぶほど有名だが、同町で追い込み漁が始まったのは1960年代と、結構最近であったことなどは初耳であった。フェロー諸島のイルカ・クジラ漁の実態が分かるのも大変貴重。イルカ、クジラ漁に賛成、反対の立場に関わらず、関心のある方は手に取って損はない。
現在、太地町と聞けば、すぐにイルカの追い込み漁が思い浮かぶほど有名だが、同町で追い込み漁が始まったのは1960年代と、結構最近であったことなどは初耳であった。フェロー諸島のイルカ・クジラ漁の実態が分かるのも大変貴重。イルカ、クジラ漁に賛成、反対の立場に関わらず、関心のある方は手に取って損はない。
2016年5月10日に日本でレビュー済み
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もっと広く一般に読まれてもいい本だと思います。終始、客観的風(?)に書かれているのは、書き方としては良いと思います。偏ってなくはないですが、一般論よりもうちょっと詳しい話が知りたい方向けですね。