5月26日 汚染水は至急タンカーで移送を 小出裕章 (NHKラジオ)

2011年5月26日(木)、NHKラジオの番組「私も一言!夕方ニュース」に小出裕章氏(京都大学原子炉実験所助教)が出演されたことを、コメント欄にてIshiiさん及びきすけさんから教えていただきました。ありがとうございます。

番組ウェブサイト (放送の録音等はありません)

番組案内

5月26日「どうする?増え続ける汚染水」 [新着]
東京電力福島第一原子力発電所の2号機と3号機のタービン建屋にたまっている高濃度の放射性物質に汚染された水の移送は、25日午前9時すぎに中断されました。
東京電力は、汚染水の移送先の施設が満杯に近づいていることから、3号機については、当面、移送を再開せず、今後、どの程度の汚染水を受け入れることができるか評価を行うことにしています。
汚染水の処理に携わる仏アレバ社の施設の稼働は早くても6月の中旬と見られています。一方で、国内の大学や研究機関からは、汚染水処理の為の様々なアイディアや技術が発表されています。
増え続ける汚染水の処理問題をどの様に解決すれば良いのか考えます。

内容

Ishiiさんより寄せていただいた小出先生のコメントは以下の通りです。

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「アレバ社に頼まなくても日本でも出来るのになぜ?汚染水の濃度が高すぎる。高性能の処理が出来るかがネック。循環式の冷却回路を作ればいいのだが、そのためにはすごい被曝を覚悟しなければならず、また汚染水をどこかに移さなければならない。そこでタンカーの使用を提案したのだが、一度使用すると2度と使えなくなることと乗組員の被曝の問題がある。メガフロートは1万トンだが、巨大タンカーなら10万トン、20万トン(ここは少し不明)大丈夫なのだから。とにかく余裕がないのです」
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また、twitterにて関連の書き込みを転載させていただきます。

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NHKラジオの夕方ニュース「どうする?増え続ける汚染水」テーマで恐ろしい話をしていた専門家は誰だ?と思ったら小出裕章 (京大助教) だった。

冷やし続ける必要があるので高濃度汚染水はどんどん増える。大半は土壌から海に流れ込む。アレバの処理施設は6月中旬稼働と遅すぎる。そもそも日本でできる処理をなぜアレバに任せるのか疑問。(小出裕章 :京大助教)

メガフロートでは容量が少なすぎる。東電は周囲にタンク増設と言っているがいつ出来るか分からない。20tタンカーに高濃度汚染水を入れて柏崎刈羽の廃液処理施設まで運ぶのが最善の策。(小出裕章:京大助教)

ただしタンカーの乗組員は航海中、被ばくし続ける。柏崎刈羽まで運んでも汚染水の濃度が高すぎるため除染し切れない。法令限度以下の濃度にするのは難しい。政府に提案したが採用されなかった。(小出裕章:京大助教)

東電は循環冷却装置を作ろうとしているが汚染水が邪魔になる。どかさないと作業員が被ばくする事になる。だからタンカーに汚染水を移設する必要がある。(小出裕章:京大助教)

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nhk_hitokoto NHKR1「私も一言!夕方ニュース」
小出「冷やすために入れた水が漏れ出して、それが9万tに。私たちが願うか願わないかに関わらず、機械は事故を起こす。原子炉が事故を起こした」

小出「(冷却水の行方)地下に漏れていて、それがいずれは海に流れ出していると考えています。巨大地震ですから、いろいろなところが壊れている。それが海に漏れていると考えるべきです」

小出「(汚染水の処理)どうせ間に合いませんので。メガフロートでは間に合わない。日本でも処理できるのに、なんでアルバ社を連れてくるのかなとは思いますが」「今のままでは間に合わず、汚染水がどんどん漏れ出ていくことになる」

小出「どんなものでもやらなくてはいけない。今の問題は汚染水の濃度が高すぎること。本当に処理できるかどうかというところがネックになる」

小出「循環式を作るとなると、被ばくする。作業環境を良くするために、とにかく汚染水をものすごいはやさで除去しなければならない。巨大タンカーに移すしかないと言って来たが、タンカーは二度と使えず、タンカーの船員は放射線を取扱う人たちではないといった問題はあるが、今は緊急時」

小出「巨大タンカーは自走可能。柏崎に汚染水の処理施設があるので、汚染水を処理する。タンカーで作業する人は被ばくしながらということになる。柏崎で法令の限度以下にするにはものすごく大変だろうとは思うが、そんなことは言っていられないと思う」

小出「今は大変な困難に直面していると思います」

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NHKラジオに小出さんが電話出演、放射能汚染水処理になぜ国内企業ではなく、仏・アレバ社なのか疑問。施設ができるまでに時間が掛かり、それまでは高濃度汚染水の流出が続く。

ksmkwd 路傍の蕗
福島原発!小出さんNHKラジ17時半で、水漏れは海に入る。問題は有るも、1万トンのメガフロートでは直ぐに一杯になってしまうので10~20万トンのタンカーに、柏崎原発に運び放射量を下げる装置がある。時間に余裕はない大至急にすべき。仏アレバ社を待つ時間は無い、日本でも沢山似た物はある

bankenyoukun 喜楽里の番犬よぅくん
NHKラジオの『どうする汚染水』で京大の小出先生が。タンカーで柏崎の処理施設へ運んでも完全には処理できないが現状を一番改善していく方法だそうです。

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