道の駅探訪

色とりどりの紅葉が美しい箱根

誰もが気軽に利用でき、ドライブの休憩や地域の特産品や文化にも触れることができると人気を集めている「道の駅」。
平成29（2017）年11月17日付けの「道の駅」第48回登録において、新たに17駅の「道の駅」が追加されました。全国の「道の駅」は1134駅となり、関東地区では174の「道の駅」があることに。
今回は神奈川県をピックアップするとともに、「道の駅」を拠点に始められた自動運転の実証実験についてもご紹介します。

道の駅　箱根峠（神奈川県足柄下郡箱根町）

「道の駅　箱根峠」の裏からは芦ノ湖の景色を見渡せます

国道１号線にある「道の駅　箱根峠」は神奈川県初の「道の駅」として、平成７（1995）年にオープンしました。
最近の大規模な「道の駅」とは違い、昔ながらの“峠の茶屋”といった雰囲気でこぢんまりした施設です。大きなイベントなどはありませんが、ドライブやツーリングの途中に休憩がてら立ち寄るにはぴったり。何より景色が最高で、芦ノ湖や箱根の山が見渡せるほか、お天気がいい日には富士山を仰ぎ見ることも可能です。そばやうどんなどの軽食がとれ、ソフトクリームも美味しいと評判です。箱根伝統の寄木細工などのお土産も販売しています。地元産の野菜なども販売していますが、入荷数が少ないのでご注意ください。

道の駅　山北（神奈川県足柄上郡）

リニューアルした「道の駅　山北」

県道76号、西丹沢の山に囲まれた川沿いにある「道の駅　山北」。
平成９（1997）年に“水と緑に親しむ憩いのパーキング”というテーマで開業し、平成25（2013）年にリニューアルオープンしました。建物の増築や駐車場スペースを拡充して、使いやすい「道の駅」に。小規模ですが、地元の野菜や特産品、加工品を中心にパンなども取り扱います。お土産には足柄茶、レストランでの食事はヤマメやアユなどの川魚料理がおススメ。対岸にはオートキャンプなどのアウトドアレジャーが楽しめる「河内川ふれあいビレッジ」がありますが、周辺にはコンビニなどがないので、トイレ休憩やちょっとした買い物にも便利な「道の駅」です。

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道の駅　清川（神奈川県愛甲郡清川村）【無線LANあり】

御嶽流神楽の里、清川村にある「道の駅　清川」

厚木インターから約40分の「道の駅　清川」は平成27（2015）年11月にオープン、今年で2周年を迎えます。
自然豊かな清川村は神奈川県で唯一の村。特産品には恵水ポーク、清川ゆずスパークリングワイン、丹沢みそなどがあります。もちろん、地場産野菜や加工品も取り揃えていて、新発売の「きょりゅんアイス」は清川村産のお茶が練り込まれたアイスです。土日祝日にはケータリングカーがたくさんやってくるのでB級グルメも楽しめます。11月下旬から12月下旬には、高さ約30ｍの自生のもみの木を使ったクリスマスツリーが登場します。ライトアップにより幻想的な空間が出現し、清川村最大のイベントとして盛り上がります。宮ケ瀬ダムも近く、ハイキングやキャンプなど大自然を満喫できる点も魅力です。

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道の駅　にしかた（栃木県栃木市）

「道の駅」が自動運転の拠点に！

政府は高齢化が進む中山間地域において、自動運転を活用する実証実験を始めました。その拠点となったのが「道の駅」です。栃木県の国道293号に隣接する「道の駅　にしかた」はそのひとつで、今年9月には対象となる全国18カ所の「道の駅」に先駆け、完全自動運転で走る小型バスでの実証実験が行われました。使われたのはDeNAが提供する仏ベンチャー企業製の電動車両。わらを道路に並べて、ハンドルもアクセルもない車両が問題なく進むのかを確認しました。点在する家や病院、役所などの公共機関をつなぎ、過疎地における地域の足となる構想が描かれています。政府は2020年の実用化を目指して順次、実験を進めていく予定です。