アイデアが出なくて煮詰まった時、どうしていますか?  「Psychology Today」に、アイデアが煮詰まった時に思い出すといい「SCAMPER」が紹介されていました。

Photo by Ramunas Geciauskas.

 

新しいものとは、すでにあるものに何かを足したり、何かを変更したりするものだ、という考えが元になっているのが「SCAMPER」です。何かお題を抱えている時は、どこかを変えてみましょう。

例えば、発掘された石油は、化学原料にもなれば、合成ゴムにもなり、車のタイヤにもなります。天然ガスは、ポリエチレンにもなれば、マグカップにもなります。採掘された鉱石は、鉄にもなれば、ワイヤーにもなり、モーターの部品にもなります。

今あるものを変えて、新しいアイデアにするのです。

その考え方を思い出すための「SCAMPER」は、それぞれ以下の言葉の頭文字を取ったものです。

S = Substitute(代用品、置き換える)

C = Combine(統合する、組み合わせる)

A = Adapt(適応させる)

M = Magnify(拡大する) = Modify(修正する)

P = Put to other uses(他の使い方をする)

E = Eliminate(除外する、取り除く)

R = Rearrange(再編する)= Reverse(反対にする)


何かアイデアが欲しいと思った時は、それぞれの言葉を当てはめながら考えてみてください。例えば、「新しいものを生み出すこのアイデアのどれか一つの言葉は、他の言葉に置き換え(Substitute)られるだろうか?」とか「何か他のものと組み合わせ(Combine)たり、違う状況に合わせ(Adapt)たりできるだろうか?」と自問自答するといった具合です。

あるアイデアを、これまで使われてこなかった他のものや状況に合わせた時に、一番いいアイデアが生まれることがあります。ですから、行き詰まったり、煮詰まったりする状況を避けるには、先入観や思い込みをできるだけ持たないようにするといいでしょう。頭の中をクリアにして、子どものような自由な発想で、上のキーワードを参考に考えてみてくださいね。

9 Easy Ways to Create Ideas | Psychology Today

Whitson Gordon(原文/訳:的野裕子)