信じられないかもしれませんが、実はAndroid携帯をMacと同期するのは、iPhoneをMacと同期させるぐらい簡単なのです。しかも、ほとんどの同期作業はGoogleを通してバックグラウンドで行われますので、頭を悩ませる必要もありません。

お手軽にAndroidとMacの同期を行うには、Googleのクラウドサービスを使うのがポイントです。Android携帯はメール、連絡先、カレンダーなどをGoogleを通して使用しているので、それらのデータをお持ちのMacと同期するだけで済みます。

そして全てのセットアップが完了すれば、音楽をAndroid携帯に同期する以外にはMacと繋げる必要が一切なくなります!( Wi-Fi上で音楽同期も可能です )

 ■Mailアプリ上でGmailのセットアップ方法

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いつもGmailをブラウザ上で使用されているのであれば、Macの『Mail』の設定をしなくても大丈夫です。もし、Mailを使用している場合は、Gmailアカウントを設定するのは本当に簡単なので、まるで自動的に行われているという錯覚すら覚えます。

まず、Mailの「環境設定」を開きます。開いたら、上部に表示されるバーのオプションの中から「アカウント」をクリックし、そのウィンドウの左下にある「+」をクリックしてください。その後は、名前、Eメールアドレス、ログイン情報を入力するだけです。

■携帯の連絡先とMacのアドレスブックの同期方法

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アドレスブックを開き、「環境設定」に入り、上部バーの中から「アカウント」を選びます。左に表示されるアカウントのリストの中にある「このMac内」が、既に選択されているはずです。その右に「Googleと同期」というチェックボックスがあるので、それを選択してください。

全て終了したら、Macの画面右上にあるメニューバーに同期アイコンボタンが見えるはずです。通常時、このアイコンはMobileMeサービスによって使われるボタンなのですが、他のアカウントにも使用できます。そのボタンをクリックすると「今すぐ同期」という選択肢が表示されるので、それをクリックしてください。数秒後には、携帯に入っていた連絡先がアドレスブックに全て書き込まれているはずです。このように、連絡先が簡単に同期できます。

■カレンダーとiCalの同期方法

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『iCal』を起動させ、環境設定を選択。上部バーにある「アカウント」をクリックします。ウィンドウの左下にある「+」をクリックしてください。アカウントの種類は自動のままにしておき、Gmailのログイン情報を入力。情報入力が終わり、作成ボタンをクリックすると、GoogleカレンダーとiCalが自動的に同期されます。Googleカレンダーでアラーム機能を使用している場合には、iCalの環境設定で「詳細タブ」をクリックし、「すべてのアラームをオフにする」をチェックしてください。これを行わないと、携帯とパソコンで両方のアラートを受ける事になります。

■DoubleTwistを利用した音楽同期方法

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DoubleTwist』は、AndroidのiTunesと呼ばれるように、iTunesのミニチュア版のようなインターフェイスを持ち、機能もほぼ同じです。DoubleTwistを利用すれば、音楽を携帯へ手軽に入れたり出したりできます。一曲単位からプレイリストまで簡単に素早く扱え、さらには無料です(無料っていいですよね!)。

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DoubleTwistのミュージックアプリが、Androidマーケットにありますが、デスクトップアプリと同期した携帯であれば、どのプレイヤーを使っても再生できます。DoubleTwistのデスクトップアプリを利用すれば、写真や動画も内蔵メディアブラウザーで簡単に管理可能です。

■Picasaを利用した写真同期方法

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最後に残った同期すべき項目が、写真です。その同期方法には「Picasa」を利用したいと思います。AndroidとPicasaの同期は、相性が良い上にシンクが簡単だからです。ほとんどのAndroid携帯は、あらかじめPicasaと同期するように設定されているはずですが、一度チェックしてみましょう。まずは「アカウントと同期の設定」に入り、「Googleアカウント」をタップしてみてください。

使用する事のないサービスがあったら、リストの中にあるチェックを外します。Macの同期に何の不都合もありませんし、いつか利用する事があれば、設定はすぐに変更可能です。

お使いのAndroidが携帯メーカーによって若干変化が加えられている場合には、Picasaではなく「Flickr」が設定されていることもあります(例:HTC Evoなど)。この場合、2つの選択肢があります。

  1. 標準ギャラリーをダウンロードしてインストールする方法。この場合、XDAにてアカウントを作る必要があるのと、「設定>アプリケーション」にて「不明な提供元」にチェックする必要があります。
  2. そのままFlickrを使います(FlickrはiPhotoとの互換性あり)。


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Mac側では、GoogleのMac版Picasaを利用してPicasaアルバムと同期する方法と、iPhoto用のプラグインを使ってアップロードしたり管理する方法があります。もし、Flickrと同期する場合には、iPhotoのウィンドウ右下にある「Flickrボタン」を押せば、どのアルバムでもアップロードが可能です。

アップルはユーザのデータをGoogleと同期させるために、そのプロセスを非常に簡単にしてくれています。セットアップにかかる時間や労力は本当に少なく、スムーズに同期が可能です。作業を全て終えた時には、携帯電話とお気に入りのMacアプリが全てシンクされているはずです。

もっと簡単な方法があるよ! といった同期テクニックがありましたら、コメント欄にご記入お願いします。

Matthew Rogers(原文/訳:JD)