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光ファイバーを上回る超高速通信を実現する「第4世代携帯電話(4G)」の通信方式決定、「WiMAX」と「LTE」の次世代規格に


モバイル通信でありながら、Bフレッツなどの現行の一般的な光ファイバー回線(100Mbps程度)を上回る超高速通信を実現する「第4世代携帯電話(4G)」の通信方式が「WiMAX」と「LTE」の次世代規格に正式決定しました。

これにより両方式は世界的な標準規格となるため、今後世界各国で通信サービスが開始されることや、あらゆるメーカーが対応端末を製造することで、対応製品が安価となり、よりいっそう普及が促進されるといったことが見込まれます。


なお、上記の写真はUQコミュニケーションズが行った、「WiMAX」の次世代規格で下り最大330Mbpsを実現する「WiMAX 2」の通信デモで計測された転送速度です。

詳細は以下から。
ITU paves way for next-generation 4G mobile technologies
ITU-R IMT-Advanced 4G standards to usher new era of mobile broadband communications


無線通信と電気通信分野において、各国間の標準化と規制を確立することを目的としている国際機関「ITU(国際電気通信連合)」の発表によると、第4世代携帯電話の通信方式として「WirelessMAN-Advanced2」と「LTE-Advanced」の2つが正式決定したそうです。

「WirelessMAN-Advanced2」とは、「WiMAX」の次世代規格で「IEEE802.16m」をベースとした「WiMAX 2」を指しており、すでにUQコミュニケーションズが世界に先駆けて、一般的な光ファイバー回線よりも圧倒的に高速な下り最大330Mbpsを実現するサービスとして、実際にデモを披露しています。

また、「LTE-Advanced」は日本ではNTTドコモが2010年12月にサービス開始を予定している、下り最大37.5Mbps(一部のみ75Mbps)の「LTE(Long Term Evolution)」の次世代規格で、通信速度はLTEの10倍程度になる見込みです。

UQコミュニケーションズのロードマップでは「WiMAX 2」が2012年のサービス開始を目指す予定で、「LTE」と比較して2年先行していることをアピールしていましたが、「WiMAX 2」と「次世代LTE」の両方が4Gとして認められた以上、非常に気になるのがUQコミュニケーションズの親会社で、LTEを展開する予定のKDDIの動向。

子会社が展開する「WiMAX 2」に一本化するのか、それとも自らは「次世代LTE」を展開しつつ、「WiMAX 2」と相補性のネットワークを構築することで、サービス開始当初に発生すると思われるエリアなどの問題を解決するのか、どのように舵を取るつもりなのかが興味深いところです。

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in モバイル, Posted by darkhorse_log

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