更新版の「Chrome 9.0.597.107」では全部で19件の脆弱性に対処した。
米GoogleはWebブラウザ「Chrome 9」の安定版を更新し、多数の深刻な脆弱性に対処した。
同社のブログによると、更新版の「Chrome 9.0.597.107」では全部で19件の脆弱性に対処した。このうち16件が危険度「高」の深刻な脆弱性に分類され、残る3件は「中」程度の危険があるとされる。
脆弱性の詳細は公表されていないが、米セキュリティ機関US-CERTによれば、これら脆弱性を悪用された場合、任意のコードを実行されたり、サービス妨害(DoS)状態を誘発されたりする恐れがある。
Googleはそれぞれの脆弱性の発見者に500~1000ドルの賞金を提供した。同制度に基づいてこれまで支払った賞金の総額は、今回で10万ドルを突破したとしている。
Chrome 9.0.597.107はWindows、Macなど各OSに対応。Chromeを導入済みのユーザーには自動的に配信される。
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