会報「CS支援」

太陽光発電で健康被害。同じような方いませんか?

  Aさん(京都府)=会報21号(2004.10.31)

 

 私は53才の男性です。5年前に新築住宅に移転した時、白アリ駆除剤が原因で化学物質過敏症になった事があります。最近はほぼ改善されていましたが、たいへんに困った事が起きました。

190Wパネルを234枚設置

 私の勤める会社で今年8月初めに太陽光発電(ソーラー発電)が設置されました。会社の敷地内にある施設の屋根に234枚のパネルが敷かれ、1枚が190Wの業務用なので計44,000Wになります。
 ほぼ工事が完成に近づいてきた頃から急に額の辺(前頭部)が押し下げられる感じで、脳がしめつけられる様で頭が非常に重く、吐き気や心臓が苦しい、声が出しにくい等の生まれて初めての体感におそわれました。勤務するのも耐えられない程で早退をさせてもらう毎日となりました。
 しばらくして、関西電力と電気が需給される様になり(通電)、その作用は少しはマシになったのですが、相変わらず頭がしめつけられる様な圧迫感とか体の異常さは続いたままで、とにかく疲れます。家へ帰ると段々とおさまってくるのですが、今度はその圧迫された物を元に戻そうとする反復力が働くので前頭部が上に上がり、頭がさえて眠れなくなる毎日が続き大変困っています。
 会社には改善をお願いしていますが、家を一軒買える程の費用がかかっているので、今すぐ取り外してもらえるかどうか判りません。
 ソーラー発電が原因でこうなったのは間違いありません。
 ソーラー発電は光があたると月照りでも瞬時に発電をするそうです(電卓のソーラーも電気コードを通 さなくても発電しています)。会社に設置されたのはその発電量が余りにも大きい為、体に負担がかかっているのだと思います。ちなみに一般 家庭では80Wのパネルが20〜30枚だそうです(計2400W)。
 又、ソーラー発電はシリコンといってケイ素をアルミ等の金属の上にのせてプラスマイナスの電極を発生させているそうです。これ自体は直流の為、電磁波は出ないそうです(交流と変換するコンデンサには電磁波は出ます)。しかし高圧線の様に他の場所で作った電気を、ただ流しているのではなく、その場で発電をしているという違いがあります。ちなみに我社に設置された施設は関電より発電所と明記されています。
 そして、私の体に感じるのは、この施設より周囲80m程離れた所まで続いており、これ以上離れるとフッと軽くなります。つまり、周囲80mも影響を及ぼしているということです。
 原因が発電なのかシリコン等の素材の為なのか特定できませんが、間違いなく反応しています。他の人も同じ影響を受けているはずなのですが、この様に敏感に感じるのは私だけです。私は元々化学物質過敏症になった事があるからかもしれませんが、他の人も一時期、目の奥が痛むとか、コメカミが痛むとか訴える人もいました。人間一人が許容できる発電の量 として多すぎるのではないでしょうか。あるメーカーに尋ねたところ、その様な事には一切答えてもらえず、その様な被害の届けはないという返事だけでした。
 何か良い防御法はないものでしょうか。このままでは病気になり職を失ってしまう可能性もあり不安でなりません。
 今現在、政府援助の形でソーラー発電を普及しようとされています。私の様な被害者が出る危険性があります。たとえ自分の所に設置しなくてもその周囲何mかは影響が及ぶはずです。我家の隣近所に設置されたら住む所がなくなってしまいます。

エコでクリーンと言うが…

 ソーラーの耐用年数は20年だそうです。又、支払った金額を減価償却するには、今の発電量 では10〜15年しないと元が取れないと聞きます。その様なことは何も言われず宣伝されています。更に悪いのはソーラーはエコ発電でクリーンだと宣伝するばかりで人体に及ぼす影響を何も調査もせず進められています。メーカーは売り込む時においしい事ばかり言って売り込んでいます。メーカーの人も言っていたのですが、普及して20年経ってダメになった時、膨大な産業廃棄物となり、その処理は大変になると思うと。
 人間一人の許容できる発電量とかのデータはないのでしょうか。その他、何か解答をいただけないでしょうか。CS支援センターによると、この様な話は初めての事ですが、これから私の様な被害者も出ないとは限りません。

 

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