VLC 1.1』が正式にリリースされました。先日のテスト版のリリースでもお伝えした通り、今回のバージョンでは、HD動画をスムーズに再生するためのハードウェアアクセラレーションに対応したり、Googleのオープン動画フォーマットWebMをサポートしたり、バグの修正やスピードアップなど、さまざまな点が改善されています。

 今回のバージョン1.1の改善点リストを見ていると、まったく新しい注目すべきものもありますが、いいことばかりではありません。

SHOUTcastストリーミングを開発した、NullSOFTの親会社AOLは、VLCがSHOUTcastをサポートしないことに関して、仕様を変更するよう求めています。VLCの開発会社は、もちろんこれを断りましたが、変わりにVLCファンもオープンソフトウェアのサポートが見られるように、AOLチームのリーダーのメールアドレスをページに載せています。

VLC 1.1はWindows/Mac/Linux対応で、無料でダウンロードできます。ハードウェアアクセラレーションに対応しているのは、Windows/LinuxのNvidiaだけですが、それ以外のすべてのプラットフォームでは、WebMのストリーミングをはじめ、他の改善点はサポートされています。

VLC 1.1.0 release [VideoLAN via Slashdot]

Kevin Purdy(原文/訳:的野裕子)