写真●データセンターのサーバーフロア。IAサーバーだけでなく、IBM製のオフコンやメインフレームも収容できる。電源は1ラック当たり20kVAまで増強可能。写真提供:エクサ
写真●データセンターのサーバーフロア。IAサーバーだけでなく、IBM製のオフコンやメインフレームも収容できる。電源は1ラック当たり20kVAまで増強可能。写真提供:エクサ
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 エクサが川崎市東南部で運営する「川崎データセンター」(写真)。その最大の特徴は、「ITILを導入し10年来改善を続けてきた」(理事 ソリューション営業統括本部 IDCソリューション推進本部長 石隈正英氏)という運用管理サービスにある。

 担当するのは、総勢で約130人のスタッフ。24時間365日にわたり、システムの運用管理を行う(夜間に常駐するスタッフは通常5人)。運用管理の基本サービスは、死活監視、障害対応、バックアップ/リストア。オプションで、インシデント管理、問題管理、変更管理、構成管理などのサービスも提供する。いずれもITILに準拠しており、インシデント管理では10年以上にわたって蓄積した過去のデータを活用し、障害などの原因分析を行う。

 またユーザー企業ごとに、サーバーのCPU、メモリー、I/O、ディスクの使用状況の傾向分析を行い、インフラの増強策を提案する、というサービスも請け負う。

2011年にIaaSを提供

 運用管理スタッフは、セキュリティの強化にもひと役買う。スタッフが詰める監視室をサーバーフロアの前室としている。さらに、来訪者がサーバーフロアに入る際には、必ずスタッフが同行し、ラックの施錠・解錠を行う。

 クラウドサービスについては現在、IaaSを準備中だ。2010年中には試験サービスを開始し、2011年5~6月をメドに本格提供を始める計画という。

基本情報
●名称:川崎データセンター
●場所:川崎市
●最寄り駅:川崎駅など
●料金:1ラック当たり月額20万円~