レコーダーに録画した番組をインターネット経由で視聴できる「Remote TV」

KDDIおよび沖縄セルラーは2月19日、ブルーレイディスク(BD)レコーダーなどで録画したコンテンツを、スマートフォンやタブレットで、場所を選ばずに利用できる「Remort TV」を発表した。発売は2月23日。価格はオープンで、同社のオンラインショップでの販売価格は19,800円。なお、サービスを利用するための料金などは発生しない。

Remote TVでできることは、BDレコーダーなどに録画されているコンテンツを、屋内や屋外で、スマートフォン、タブレット、PCなどで視聴するというものだ。このところ、DTCP+を利用し、録画したデジタルコンテンツを屋外でも利用できるようにした製品が登場してきている。Remote TVもインターネット越しで、録画した放送を見ることができるシステムだが、DTCP+は採用されていない。

Remote TVの装置は、レコーダーとテレビとの間に接続される。レコーダーとはHDMIケーブルとアナログのAVケーブルで、テレビとはHDMIケーブルで接続される。また、IEEE802.11b/g/nの無線LAN(Wi-Fi)でルーターと接続し、インターネットに接続できる環境にしておくことが必要だ。その上で、スマートフォンやタブレット、PCに専用のアプリをインストールすれば、BDレコーダーに録画してあるテレビ番組をインターネット経由で視聴できるようになる。

画質は「最高」「高」「中」「低」の4段階から選ぶことができる。プレーヤー側がWi-Fi環境で接続されている場合には、最高・高の画質を使用でき、最高画質時の出力解像度は854×480ドット。中・低は通信回線用で、この場合、帯域幅に合わせて映像はダウンコンバートされる。

Remote TVで使用しているのは、DLNAやDTCP+ではなく、DTCP-IPとHDCPだ。Remote TVでは、レコーダーのアナログ出力からの映像をデジタル化し、ネット経由で送り出している。つまり、アナログ映像出力のないレコーダーでは利用できない。また、プレーヤー側の機器からレコーダーの操作を行うこともできるが、これにはCECの技術が使われている。つまり、レコーダーはCECに対応している必要がある。このような仕組みなので、同時に接続できるプレーヤーは1台のみだ。また、プレーヤーとして使用できるのは、Android OS 2.3以上を搭載したスマートフォンかタブレット、iPhone 4S、iPhone 5、iPad、iPad mini、Windows XP SP2以上を動作しているPCとなっている。

本体サイズは、W100×D100×H33mmで、重量は約250g。電源は付属のACアダプターで、消費電力は約5Wだ。