Webサイト上で使いやすい原稿の書き方(非ライターさん用)

結構前の記事なのですが、驚くほど違う→あなたの文章を最適化するたった4つのルールという記事を読んで、「なるほどー」と思いつつ、なかなか思い通りに行かずに悶々としているディレクターナカムラです。

今回はこの記事に触発される形で「そもそも文章書くの自体が苦手!」だった僕が、現在なんとかかんとか現在Webサイトの原稿などを書いたりしている手順をさらしてみます。

細かい原稿の書き方ルールと言うより、「書く前の情報整理術」みたいな感じです。 人によって書き方は色々だと思うので、あくまでナカムラはこうやってるよ。という情報としてお読みいただければと思います。

まず、自分が誰なのか?と決める

書き手のスタンスって奴です。
自分は一体この原稿を書く上でどんな立場から文書を書くのか?
わかりやすく言ってしまうと、誰の代わりに書いてるの?
という事です。

自社サイトなどが対象で、自分自身の名前が使えるのであれば自分自身でもちろんOKですし、
クライアントの担当の代わりに書いているのであれば「書き手はユーザーにとってどんな人(たとえばメーカーの中の作ってる人とか)なのか?」など、まず自分の立ち位置をしっかりと決めた上で挑みます。

次に相手が誰なのか?を決めてしまう

誰が読むのか?を定義します。というか妄想します。
例えば同じサイト内のニュース記事だったとしても、ファンユーザーの方に対して書くモノと、新規のユーザーに向けたモノでは、結構文体やまとめかたが変わってくるので、しっかり考えます。

読んだ人に何をしてもらいたいのか、何を感じてもらいたいのか?を決める

ニュースであれば「なるほど」とか「みんなにも知らせなきゃ!」と思わせればOKですし、レビュー記事や自社サイトの商品追加ニュースなどであれば、「いいねー!ちょっとこのリンク先に行ってみようかな!」と思わせる事を前提とします。あるいはもっと単純に「悲しい」とか「嬉しい」とか「ステキ!」と思わせたい。などなどですね。

実はこれがすごく大事です。
原稿を書き慣れてる人や、ライターの方、あるいはブログなんかでとにかく"書く"ってことに慣れてる方々は手早くやってのけてしまうんですが、如何せん慣れていないとここがスッポ抜けやすいので注意します。

情報をかき集める

絶対に書かなきゃ行けない内容、概要だったり、日程だったり、あるいはURLだったり、かならずその記事に書かなきゃ行けないことをとりあえずピックアップします。

この時点ではかなり大量の情報をかき集めることになるので、僕はテキストエディター(秀丸愛用)にザーっと書き出してしまう方法を取っています。

ざっくりと文章を設計(手書き)

あくまで僕の場合ですが、情報がある程度出そろった時点で、コピー用紙の裏紙とかを使って文章の構造のみを書き出してしまいます。

基本的には起承転結で行くんですが、長い場合は結起承結を使ったり、逆に短い場合は結承結とかで持って行きます。とは言っても、そこまで厳密に設計するのではなく、ここでこの話をして、ここでこう持って行って、んで最後にこの話書こう。みたいな感じ

書くに当たっての文体を選択する

親しみやすいしゃべり言葉にするのか、堅い言い回しを使うのか、それとも事実だけを伝えるニュース風にしてしまうのか。相手と感じさせたい印象を決めた上でなら、この辺は結構簡単に決まるはずです。
色んな形式がありますが、大枠では以下の3パターンのどれかには当てはまるのであまり考えすぎずに選択してしまいます。
・しゃべり言葉(親しみを感じさせたい時など)
・堅い言い回し(しっかりした印象を感じさせたい時など)
・事実のみ伝える(あまりこちらの意図や思いを感じさせたくない時など)

見出しを決める

Webを媒体とする場合、かなりこまめに見出しを決める必要があります。(長ったらしい文章だと誰も読んでくれないから)なので、要素出し→文章構造設計→文体選択まで行ったら、それを適当な文節ごとに区切ってしまいます。
その上でその文節の中身が大枠で把握できるようわかりやすい見出しを設定してしまうんです。この記事でもやってますが、長い文章ほど大事です。

理想は「見出しを斜め読みするだけで大体を把握出来る」こと。

実際に書く(エディター)

ここでようやくテキストエディターや原稿専用のソフト(僕はストーリーエディターを愛用)を使って、Web用の原稿に書き起こします。
上記までの手順に沿って用意が完了していれば特に難しいことは無いはずです。

推敲(すいこう)する

そんな上等なもんじゃないですが、自分自身でざーっと目を通して誤字脱字のチェックをします。可能であれば2~3日放置して、内容を自分自身で忘れてからやったほうがいいです。

不思議なもんで、あり得ない誤字とか脱字とかしてるんですよ。これが。
(※この記事に関しても多分あります。見つけた方はご一報を)

固有名詞チェック&草稿確認

「おいそれは普通最初にやるだろ!」と怒られそうなんですが、お客さんの代わりに書いてたりすると、事実関係とか固有名詞とか、直前まで「こうだろう」と思い込んでいた内容が実は違った。なんてことが多く発生します。
ところがそれらの固有名詞チェックを事前にクライアントに確認しながら・・・とかやってるといつまで経っても原稿が上がらなくなります。
なので、僕の場合「大体オッケー」な原稿をまず作ってから、草稿をチェックしてもらうような感じでいつもやっちまっています。

最後に一言メッセージ

うわーだるいー!と投げ出さずに、ぜひとも「原稿書くの苦手・・・」という方にこそやってみてほしいのです。特に実際に書く前段階が非常に大事なので、最初はじっくりと考えて紙にメモっといてから書くのが得策かと思います。

慣れてくるとイキナリ書き始めるとかいけるようになるので、ひとまずは「この文章は誰が誰に何をさせるための文章だ」というのを意識してみると、書きやすいかもしれません。