図1●Forward-porting Development Model
図1●Forward-porting Development Model
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図2●Btrifsによるスナップショット管理
図2●Btrifsによるスナップショット管理
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 ノベルは2012年3月26日、「SUSE Linux Enterprise 11 Service Pack 2(SP2)」の提供を開始した。カーネル 3.0を採用し、ファイルシステム「Btrfs」、OS仮想化技術「LXC(Linux Container)」をサポートした。

 SUSE Linux Enterprise 11 SP2では、Forward-porting Development Modelと呼ぶ開発手法を採用した。新しいバージョンでの修正を古いバージョンに適用するバックポートではなく、Service Packのタイミングでパッケージをリフレッシュするというもの(図1)。メインストリームに未反映の機能は、新しいサービスパックに移植する。

 これにより「アプリケーションの互換性を維持したまま、より頻繁にカーネルをアップデートできるようになった。SP2ではカーネルが2.6系列から3.0になったが、アプリケーションの互換性は維持される」(ノベル SUSE事業担当 シニアマネージャー 山崎正広氏)という。

 Btrfsは、ファイルを過去の状態に戻すことができるスナップショット機能を備えるファイルシステム(図2)。「Btrfsファイルシステムの商用サポートを提供するのはLinuxディストリビューションで初めて」(ノベル テクノロジースペシャリスト 飯田敏樹氏)としている。またオフィスソフトはOpenOffice.orgに変わりLibreOfficeを採用した。