「大川隆法再解脱経・第零版alpha00」を公開しました

弊会は、「今後の活動予定・2014年版」という2年前のエントリーで、弊会が開発することをその時点で予定していた四つの宗教を紹介しました。「庭球立方体」、「日本型ユダヤ教」、「日本型マニ教」、そして「幸福の科学のパロディー宗教」です。しかし、これらの宗教のうちでこれまでに弊会が開発に着手したのは、「庭球立方体」(現在の名称は「大阪型ダールルハック」)の一つのみです。他の三つの宗教の開発計画は、着手に至らないまま長らく放置されていました。しかし、今年の4月、弊会はようやく二つ目の宗教の開発に着手しました。「幸福の科学のパロディー宗教」です。

当初の計画では、「幸福の科学のパロディー宗教」は、「幸福の科学の信者にも、大川さんの憑霊現象がイタコ芸として秀逸であるということに目覚めてもらう」ということを意図したものになるはずでした。しかし、2年間の潜伏期間を経て始動した開発計画は、それとは異なる意図を持つパロディー宗教を生み出すものでした。

幸福の科学は、「仏陀は再誕する」という教義を持っています。『日本「再仏教化」宣言!』の著者である佐藤哲朗さん(id:ajita)は、「仏陀は再誕しない」というエントリーの中で、この教義について、仏陀というのは輪廻の世界から解脱を果たした人であるから、仏陀が再誕するというのはあり得ない話だと述べています。つまり、「仏陀」という概念と「再誕」という概念を正しく解釈するならば、この教義の中に矛盾が含まれていることは明らかである、ということです。

弊会が開発に着手した「幸福の科学のパロディー宗教」は、現在のところ、「隆法宗」(Ryuhoism)という名称で呼ばれています。これは、仏教の宗派でありながら、幸福の科学が主張している「仏陀は再誕する」という教義にも理解を示す宗教、すなわち、幸福の科学の教義の一部を仏教の中に取り込んだ宗教です。この宗教の意図は、「仏陀は再誕する」という、仏教についての無知から生み出された教義を持つ幸福の科学という宗教を揶揄することです。

仏陀は再誕する」という幸福の科学の教義には矛盾が存在しているわけですが、この教義を少しだけ書き換えて、「釈迦は再誕する」にすると、この矛盾は解消されます。なぜなら、仏陀仏陀のままで再誕することはできないとしても、仏陀が輪廻を繰り返す存在者に戻ったならば、再誕することは可能だからです。輪廻を繰り返す存在者が仏陀になる、すなわち解脱するという変化は、「悟りを得る」という行為によって生じるのですから、「悟りを捨てる」というそれとは逆の行為によって、仏陀は輪廻を繰り返す存在者に戻るはずです。

隆法宗は、「大川隆法は再誕した釈迦である」という教義を持っています。この教義は、「大川隆法は再誕した仏陀である」ということを意味しているわけではありません。釈迦は、悟りを捨てることによって再誕したわけですから、大川隆法は、釈迦ではあるけれども仏陀ではない存在者である、ということになります。

隆法宗の教義はそれだけではありません。「いかなる人間も、仏陀である釈迦の慈悲によってのみ苦しみから救われることができる」という教義も持っています。しかし、現在は、「仏陀である釈迦」という存在者は不在です。したがって、現在は、いかなる人間も「仏陀である釈迦」の慈悲によって苦しみから救われることはできません。これは、隆法宗の信徒にとって由々しき事態です。

仏陀である釈迦」という存在者の不在が解消されるためには、大川隆法が再解脱する必要があります。しかし、大川隆法はあまりにも煩悩にまみれているため、自力での再解脱は不可能です。隆法宗の信徒に残された唯一の希望は、すべての仏陀たちです。すなわち、すべての仏陀たちに対して、彼らの他力による大川隆法の再解脱を祈願することが、隆法宗の信徒たちにとって、人間を苦しみから救ってくれる存在者を取り戻すための唯一の方法なのです。

弊会は本日、隆法宗について解説する、「大川隆法再解脱経」という経典を公開しました。ただし、この経典は、現在はまだアルファ版です。今後も改良を進めて参る所存でございますので、ぜひ皆様よりご意見を賜りたいと願っております。またご意見のみならず、誤字脱字につきましても、お気づきの方がいらっしゃいましたらご指摘くださいますようお願い申し上げます。