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BT012:「ネタはいくらでもある」と思ったときにあるネタはせいぜい5つ

Wine CellarWine Cellar / xlibber


いわゆる「短期記憶」、「今思いつくこと」の量というものは乏しいものです。頭はすぐに許容量いっぱいになってしまいます。

「そのネタでしたら私、いくらでも書けます」というセリフをこれまで、少なくとも100回は聞いてきました。その方の手持ちのネタは、おそらく5つ。私より少し記憶力がいいと仮定しても、そのくらいです。

そこで思いついたネタを忘れずに、しかもすべて出す勇気を持っても、ネタに頼る限り、ブログは5エントリで終わってしまうでしょう。「いくらでもネタがありそう」な、GTDやEvernoteやレシピをテーマにしても、そういうものです。

なんなら5つのネタで3周してもかまいません。それでも15エントリ。しかもその15エントリは、たいてい「借り物のネタ」で書かれているはずです。

勝負は「手持ちのネタ」を出し尽くしてからです。「量は裏切らない」というのは決して「広告戦略」だけではありません。ふつう、量を書いてからでないと「質」のいいものなど出てきはしないのです。「質」のいいものから書き始めようというのは、原理的におかしいのです。

「質」というものには、正解はありません。いいものなのか悪いものなのかはわからない。公開してみないとわからない。

だけど「量」は嘘をつかない。書けば書いただけ、それは蓄積されていく。
シゴタノ! —    量は裏切らない

五藤さんはエントリを面白く、またわかりやすくするために実に上手な事例を引かれています。しかし本当のところ「いいものなのか悪いものなのかは、公開してみても分からない」と私は思っています。人気が出たからといって「質がいい」と言えるわけでもありません。

「いくらでも書ける」うちはネタをさっさと使い尽くすこと。ブログが面白くなる、あるいはもしかしたら「質」がよくなるのはそれからです。