【12月22日 AFP】米アップル(Apple)は21日、同社が定めるソフトウェア開発業者ガイドラインに違反しているとして、内部告発サイト、ウィキリークス(WikiLeaks)の非公式アプリケーションをオンラインショップ「App Store(アップストア)」から削除したことを明らかにした。

 アップル広報のトルーディ・ミュラー(Trudy Muller)氏は、「アプリは各国の法令に準拠しなければならない」と述べ、特定の個人や団体を意識したものではないと説明している。

 このアプリはウィキリークスのサイトやツイッター(Twitter)のアカウントに無料でアクセスができるというもので、アプリの価格は1.99ドル(約170円)。iPhone(アイフォーン)、iPadiPod Touch向けオンラインショップApp Storeでの販売が17日に認可されたばかりだったが、20日にApp Storeから削除された。

 ウィキリークスの携帯アプリを開発したイゴール・バリノフ(Igor Barinov)氏は、ツイッターでのつぶやきで「アプリが1回ダウンロードされるごとに1ドルをウィキリークスに寄付するつもりだった」と明かしている。

 ウィキリークスが米国の外交公電を公開したことを機に、クレジットカード大手ビザ(Visa)、マスターカード(Mastercard)、インターネット小売大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)、オンライン決済サービス「ペイパル(PayPal)」など多数の米企業が、ウィキリークスへのサービス提供を停止している。(c)AFP