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チャンネルAJER 更新いたしました。
【『「インフレ」って何なんだろう①』三橋貴明 AJER2012.8.7(3)】
http://www.youtube.com/watch?v=UaeFBJd-9g8&feature=plcp
【『「インフレ」って何なんだろう②』三橋貴明 AJER2012.8.7(4)】
http://www.youtube.com/watch?v=D4yKo-4R55A&feature=plcp
珍しく「経済学的」な話。マネタリーベースとマネーストック、それにコアコアCPIについて予習してから、ご視聴くださいませ。
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8月26日(日)15時-山陽小野田市シンポジウム「企業誘致フォーラム」 開催

9月8日(土)15時45分-長浜市長浜商工会議所主催 講演会「『日本経済ダメ論』のウソ 」開催

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【【耐震補強】浜岡原子力発電所 取材特集~浜岡原発は今[桜H24/8/14] 】
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ニコニコ動画:http://www.nicovideo.jp/watch/1344929075
Youtube:
http://www.youtube.com/watch?v=9F6_nfM2A00



 昨日は大変な一日でした。


【2012年8月22日 麻生太郎元総理大臣と】
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 福岡で麻生太郎元総理の「麻生政経文化セミナー 21世紀への提言」の講演のお仕事で、羽田から福岡に向けたANAで飛び立ちました。滑走路を走り、離陸直前に「ゴバシャンッ!」という物凄い音が、機体の左側で鳴り響きました。それはもう、見ず知らずの乗客が思わず顔を見合わせるほど、「聞き慣れない」異音だったのです。(わたくしは何かが機体から落下してしまったのかと思いました)


 そのまま、飛行機は羽田を飛び立ちましたが、富士山を過ぎたあたりで、
「油圧トラブルが発生したため、羽田空港に引き返します
 と、機内放送が流れたのです。


 何しろ、福岡の「麻生政経文化セミナー 21世紀への提言」に1000人規模のお客様が来られるわけです。それに間に合わないとなると、冗談抜きで切腹ものだと思いました。


 四十分後、飛行機は羽田空港に戻ったわけですが、驚いたことにすでにANAの「代替機」が用意されていました。至急、羽田空港から麻生事務所に連絡を取り、最悪、わたくしの出番(本来は麻生総理の前)を麻生総理のご講演の後ろにずらし、順番を入れ替えて頂く形で調整いたしました。


 代替機は我々が羽田に戻った約一時間後に空港から飛び立ち、13時に福岡空港に降り立ちました(元々は11時前には着くはずだったのです)。 


 そこから猛ダッシュで「麻生政経文化セミナー 21世紀への提言」の会場である福岡のホテルニューオータニに到着し、14時から(本来は13時から)講演をさせて頂いたわけです。(麻生総理に前座を務めて頂いた形になり、申し訳なさで顔から火が出そうになりました)。


 ともあれ、何とか1000人のご聴衆の皆様には、三橋の生の声をお届けすることができたわけでございます。本公演の音声ファイル(麻生総理と三橋の講演)は、三橋経済塾(https://m-keizaijuku.com/contents )で本登録ユーザー様に公開する予定でございます。


 上記のエピソードの教訓は、二つあります。


 一つ目は、どれほど完璧なシステムであって、あるいは完璧なシステムに見えても、メンテナンスをしなければ維持することはできませんし、メンテナンスしたとしても故障が起きるという話です。「故障が起きる」とは、ANA機の機体の話ではなく、インフラストラクチャー、外交的コミュニケーション、そして「国家そのもの」についての話です。メンテナンスや整備を適切に行わなければ、インフラストラクチャーも外国とのコミュニケーションも、維持することはできないのです。


 二つ目は、たとえどれほど綿密にメンテナンスや整備をしていたとしても、「非常時」というものは起き得るし、そのための「バックアップ」を用意しておかなければならないという話です。羽田空港に戻ったとき、ANAの代替機がすでに準備されていたことに、わたくしがどれほど感激したことか。


 インフラや外交関係、あるいは国家も同じです。


 バックアップのシステムなど、平時が永遠に続くのであれば「ムダ」です。メンテナンスや整備も、システム(インフラ含む)が壊れないのであれば、これまた「ムダ」です。


 とはいえ、現実にあらゆるシステムはメンテナンスが必要であるし、「ムダ」に思えた非常時のバックアップ手段も、有益になる可能性はあるという話です。この種の「必要なムダ」までをも「ムダを削る」といった抽象論で切り捨てていったのが、まさに民主党政権という話でございます。

(および麻生政権前の自民党政権の多く)


 そして、わたくし達が、
「この世には必要なメンテナンスや、必要なバックアップがあるんだよ。つまりは『ムダ』も時には重要なんだよ
 と主張しているのに対し、「ムダは悪だ!」「バラマキだ!」などと反論する命知らずな連中がいるというのが現実の日本の姿なのです。この種の連中は、早々に表舞台から消え去って頂きたいと思います。表舞台から消えなくても構いませんが、取りあえず「国民の生命や安全」を守る投資については、発言を慎んで頂きたいと思うわけでございます。


 ところで、自民党の参議院議員である磯崎陽輔先生は日本の各種(デフレなど)の問題を正しく認識しお一人で法律をスラスラ書いてしまうほど凄い方なのですが、この方が国土強靭化の財源に関し、ツイッターのフォロワーさんからの質問に答えていらっしゃいました。


https://twitter.com/isozaki_yousuke/status/237776628925730817
『わんこ ‏@wancoms
@isozaki_yousuke 国土強靭化に関して、NHKが報道していた「日本再生債」って何ですか?よく分からないけど、建設国債ではダメなのでしょうか…。実に申し上げにくいのですが、自民党執行部は大丈夫なのかと時々不安になります。
礒崎陽輔
‏@isozaki_yousuke 8月21日
よく聞いていませんが、「建設国債」と言うと、「また公共事業のばらまきか」と言われるからでしょう。私も、堂々と「建設国債」と言えばいいと思います。 RT @wancoms 国土強靭化に関して、NHKが報道していた「日本再生債」って何ですか? 』


 わたくしは「公共事業のばらまき」と言われても、国土強靭化の財源は「建設国債と日銀とのアコード」と、元々の藤井聡先生の案(というか「それ以外にはない!」と断言できるまともな財源)で堂々と「公約」にして欲しいと切に願います。


 無論、「日本再生債」の償還期限が六十年で、建設国債とは名前だけが違うというのであれば構いませんが、どうもこの「日本再生債」には、できるだけ償還期間を短くし、償還の財源を「増税」にすることで、国土強靭化の資金調達や支出を一般会計から外すという財務省の意図が見え隠れしてならないのです。例の、増税時期が現時点では確定していない消費税増税分を償還に充てることで特別会計化する「年金債」と同じ匂いがプンプンするわけです。


目玉公約説明に苦慮 自民、公共事業批判強く
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201208190135.html
 自民党が、次期衆院選マニフェスト(政権公約)の目玉に掲げた「国土強靱化基本法案」の説明に苦慮している。防災分野への大規模投資によって復興を加速させる狙いだが、大型公共事業を復活させることに「先祖返り」との批判が強いためだ。
 基本法案は、東日本大震災を踏まえ防災分野を中心に10年間で総額200兆円の集中投資を想定している。三大都市圏を中心に建物の耐震化や、大災害に備えた高速道路整備などの巨大インフラ事業を一気に進める基本計画策定が柱だ。
 これに対し、与野党各党が「消費税増税はばらまき公共事業を復活させる財源にされる」(渡辺喜美みんなの党代表)などと指摘。
 8月上旬の自民党の公約検討会合でも、中堅、若手議員から「ばらまきのイメージが定着している」「冷静に反論しないと餌食にされる」と懸念が噴出し、茂木敏充政調会長は「湯水のように予算は使わない。きちんと歯止めはかける」と説明に追われた。
 党内外の批判を踏まえ、公約最終案では「消費税増税による増収分の使途は社会保障分野に限定」と明記。強靱化の財源には新たな国債「日本再生債」創設を打ち出すなど財政再建との両立をアピールし、有権者向けの説明文も作成した。
 ただ肝心の償還方法や期限は「これから詳細を詰める」(政調幹部)のが実態。ばらまき批判をかわすため“生煮え”で発表した感は否めず、次期衆院選で他党の批判をかわす目途は立っていない。』


【日本の公共事業費の推移(単位:兆円)】
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http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_38.html#Jigyo


【日本の国債種別発行残高(単位:億円)】
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http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_38.html#Kokusai


 「冷静に反論」というのであれば、上記のようなグラフベースで、
「これは国民の生命と安全を守るための投資です。日本の公共事業はピーク時の半分以下で、建設国債は発行残高がずっと横ばいです。しかも、建設国債を日銀に買入させれば、政府の負債は実質的には増えません。それでもあなた方は、『国民の生命と安全を守るための国土強靭化投資』に反対するんですか! あなた方は国民に死ねと言っているんですか!
 と、「冷静に」反論すればいいだけの話だと思います。「餌食にされる」としたら、自民党の議員の方々が上記のような「ツール」を使いこなしていないためとしか思えません。


 自民党には、「反論を恐れて、正しい政策をしない」のではなく、「反論を数値データや事実ベースで捻じ伏せ、国民のために正しいデフレ政策を実施する」というスタイルを強く望みます。とはいえ、望むだけでは政治は動きませんので、是非とも皆様、ご地元の政治家などに「正しい普通のデフレ対策を実施して欲しい」と声を届けて頂ければと存じます。

「正しいデフレ対策を堂々と実施する政権を!」にご賛同下さる方は

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