米Vizioは1月9日 (現地時間)、Windows 7を搭載したPCを2012年春に発売すると発表した。液晶TVメーカーとして2002年に米カリフォルニア州で設立された同社は、米液晶TV市場において大躍進を果たし、2009年・2010年と2年連続で市場シェアトップ(iSuppli調査)を獲得した。その家電分野のノウハウを活かし、「従来の(ビジネス向けから成長してきた)PCとは逆のアプローチで、コンシューマが求めるエンターテインメントのニーズを満たすように設計した」としている。

Vizioは部品を調達するのみで製造をメキシコや台湾のメーカーに委託して、手頃な価格帯で品質・性能に優れた液晶TVの提供を実現。外観デザインやブランド戦略に力を入れ、また社員の多くをカスタマーサポートに割り当てることでユーザー満足度の向上を図り、米国の液晶TV市場で急成長を果たした。同社が手がけるPCはエンターテインメントを楽しむための設計と共に、価格/ 性能・品質/ デザイン/ サポートのバランスの良さがポイントになる。

春に発売されるVizio PCは5機種 (オーインワン型のデスクトップ×2、薄型軽量ノート×2、ノート×1)。仕様の詳細や価格は明らかにされていない。公開されている画像や動画では、アルミニウムをふんだんに使ったスリムで高級感のあるデザインのPCが紹介されている。「VIZIO Internet Apps (V.I.A.) Ecosystem」をサポートし、HDTVやBlu-rayプレイヤー、タブレットなど、他のVizio製品との間でシームレスなエンターテインメント体験を実現するという。