日本の総人口、2年連続で減る 被災地除き12万人減
11年3月末の人口動態調査
総務省が9日発表した住民基本台帳に基づく2011年3月末時点の人口動態調査によると、日本人の総人口は1億2623万625人だった。今年は東日本大震災で大きな被害を受けた岩手、宮城、福島3県の22市町村が住基台帳の流失などで集計できなかった。この22市町村を除いた前年比較では12万2679人の減少。総人口は前年に続き2年連続で減った。
住基台帳の人口は毎年3月末に住民票に記載されている人の数。日本に住む外国人は含まない。市町村が住基台帳の人口を集計できない事態は調査開始以来初めて。
10年度の出生数は106万5909人で、3年連続減少。死亡数は過去最多の121万2094人。死亡数から出生数を引いた自然減は14万6185人で、過去最多を4年連続で更新し、人口減少の進行を裏付けた。
都道府県別で人口が増えたのは東京や神奈川など8都県。大阪は昨年の増加から減少に転じ、39道府県で人口が減った。人口の大都市集中の進展で総人口に占める東京、名古屋、関西の三大都市圏の人口の比率は過去最高の50.91%となった。
年齢区分別では主な働き手である15~64歳の生産年齢人口の比率が0.08ポイント低下の63.82%で過去最低を更新。0~14歳の年少人口は13.35%に低下、65歳以上の老年人口は22.83%に高まった。