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クラウドテストベッドコンソーシアムの開発基盤に採用

Cloud(n)でオープンデータ活用やアプリ開発の実験を開始

2013年08月26日 13時30分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 8月26日、NTTコミュニケーションズがパブリッククラウドサービス「Bizホスティング Cloud(n)」が、「クラウドテストベッドコンソーシアム」のアプリケーション開発基盤として採用されたことを発表した。

 クラウドテストベッドコンソーシアムは、主に中小企業のクラウドサービスの開発および事業化の支援を目的に、2011年に総務省などによって設立。民間における統計情報の活用ニーズについて調査・分析、新たなクラウドサービスの開発を通じて、統計情報の機械判読可能な提供方法等に関する検討を行なっている。

 公共データを民間活用するオープンデータの取り組みが各国で進む中、クラウドテストベッドコンソーシアムでも、政府統計データベース「e-Stat」をクラウド上でオープンデータとして提供する。これによりオープンデータのビジネス利用促進を図るとともに、アプリケーションやサービスを開発できる実証環境の整備に積極的に取り組むこととなり、そのクラウド基盤として、Bizホスティング Cloud(n)が採用されることとなったとのこと。

 Bizホスティング Cloud(n)が選定された理由として、外部とのデータ転送料が無料で運用コストが安価な点、IaaS以外の付加機能としてPaaS環境を提供できる点、通信事業者ならではのネットワーク基盤や自社データセンターにクラウドのための機器を設置するなどの堅牢性などの点に高い評価が得られたという。また、オープンデータ政策についても、総務省の「防災・災害関連情報分野のデータ規格及びデータの流通・連携に係る実証」に参加するなど、NTT Comの高い知見が評価されたとのこと。

 主に開発サーバーやテンプレート、PaaS環境のほか、勉強会などでのクラウド活用支援などを提供。約80社の会員がより簡易にアプリケーション開発を行なえる。

 NTT Comは、クラウドテストベッドコンソーシアムで得た知見・ノウハウをもとに、クラウド上で各種データを扱うアプリケーション事業者や団体と連携。「政府統計データベース」などのオープンデータの民間によるビジネス展開を、クラウド基盤の提供を通じて支援していくという。

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