照らすだけで超クリーンな部屋に！
スコットランドのストラスクライド大学（University of Strathclyde）で教授たちが発見した特殊なUVライトの殺菌効果が、病院の手術室などから実用化されていくそうですよ。紫外線にはバクテリアを殺す力があることは以前より知られていましたが、同時に人体にも有害な影響を与えてしまうことも問題でした。でも、その人体に及ぼす影響は無害にしつつ、強力な殺菌作用のみを引き出せるんですって。
高輝度狭帯域光を用いた｢HINS-light Environmental Decontamination System｣は、バクテリア内部の細胞分子に特別に作用し、自らを殺してしまうほど致命的な化学物質を分泌するように働きかけます。このシステムから発するライトで照らされるエリア内では、優れた殺菌効果が発揮されるため、病原菌とは無縁の非常にクリーンな環境が作られますよ。同時に、同じ光に人体がさらされたとしても、まったく有害な作用はないことも実験から明らかになっていますね。まぁ、どうしてもUVライトカラーは紫色の暗いイメージがあるので、より暖色の明るいLEDライトとの組み合わせで、もっと一般的な照明としても使いやすいように研究開発が進められていくみたいですが、この技術は今後も各地の医療機関から積極的に導入されていきそうですよね～
［University of Strathclyde via Smart Planet via Popular Science］
Christina Bonnington（米版／湯木進悟）
